福岡天神内視鏡クリニックブログ

「便秘」についてもう一度考えてみよう。

おはようございます。院長の秋山です。

先日、「便秘」について西日本新聞から取材を受けました。当院にも便秘を主訴に来院される方が増えています。

 

そこで「便秘」について複数回に分けて解説をしていきたいと思います。

まず、「便秘」ってなんでしょう?

「毎日排便がないこと」でしょうか?

それでは、毎日排便があると「便秘」とは言わないのでしょうか?

 

従来の「便秘」の定義として

「3日以上排便がない状態、あるいは毎日排便があっても残便感がある状態」

となっていました。これは内科学会が発表していた定義です。

 

そして2017年に、日本消化器病学会が慢性便秘症のガイドラインを新しく作成しました。

そこでは

「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」

と定義しました。

現在は、これがスタンダードな「便秘」の定義と考えています。

今までの「便秘」の定義と違うのは、排便回数に言及していないところです。つまり、毎日排便があってもなくても、十分量かつ快適に出ていなければそれは「便秘」ということになります。

このガイドラインには、「便秘」の診断基準も載っています。

以下の6項目のうち、2項目以上を満たす

  1. 排便の4分の1超の頻度で、強くいきむ必要がある。
  2. 排便の4分の1超の頻度で、兎糞状便または硬便である。
  3. 排便の4分の1超の頻度で、残便感を感じる。
  4. 排便の4分の1超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある。
  5. 排便の4分の1超の頻度で、用手的な排便介助が必要である(摘便、会陰部圧迫など)。
  6. 自発的な排便回数が、週に3回未満である。

 

いかかですか?2項目以上当てはまる方は「便秘」となりますので、一度当院にご相談に来てくださいね。

 

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。