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CONCLU
SION

レース本番では意外にも緊張もせず、心地よい疲労を感じながらの3種目でした。さすがに最後のラン10キロはエネルギーの枯渇を徐々に感じてしまい、気力を振り絞っての弱い自分との闘いの連続でした。

いよいよ練習の成果を出すためにレース本番の会場となるハワイ州ホノルルに到着しました。レースまで2日間、ここからも今までの練習と同様に頭を使うことで、スムーズにレースを迎えることができるように会場の下見や試泳を海で行ってきました。

"トライアスロンは
人生そのもの"

今回のトライアスロン挑戦は「人があまりやっていないスポーツをやってみたい」「3種目もある競技の練習をする時間を作り出すタイムマネージメントに挑戦したい」「難しい事に挑戦することにより、自己の弱い心に打ち克ちたい」という3つの想いから始まりました。トライアスロンという競技は「泳ぐ」「漕ぐ」「走る」という子供の頃から誰しもが簡単にできる動作を3つ組み合わせたものですが、オリンピックディスタンスですと、スイム1.5キロ・バイク40キロ・ラン10キロと距離が長くなり、3種目が組み合わさりそれを連続して行うとなると、かなりハードルが高くなってしまい、挑戦にためらう人も多いのではないかと思われます。しかし、実際にトライアスロンを経験してみて感じたことはそれぞれの競技が、それぞれ別々の筋肉を使うため、レース後に疲労が残らず、全身の筋肉をバランス良く使え、身体への負担が少ないスポーツだということでした。仕事や家庭で誰しもが忙しく、時間がない中で様々な工夫をして練習時間を細切れでも作っていき、バランス良く3種目練習しないといけないため、かなり時間の使い方の工夫が求められます。まさに頭を使った大人のスポーツと言えるのではないでしょうか。そして、レース中では3種目ある分様々なトラブルや体力・気力の低下が自分自身に降りかかってきますので、瞬時の判断とそして的確な決断の連続となります。この「瞬時の判断と決断」は仕事をしていく上で・家庭生活をしていく上で・人生を生き抜く上でまさに必要であり、かつ最も重要なことだと思われます。これを日々の練習からレース本番にかけて学ぶことができるのがトライアスロンの一番の醍醐味だと感じました。まさに「トライアスロンは人生そのもの」

スイム後は三半規管がやられて、陸に上がった直後は上手く歩けない!?

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スイム後は三半規管がやられて、
陸に上がった直後は上手く歩けない!?

スイムは1.5キロを30分前後で泳ぎ切ります。30分間海の中でずっと水面に浮かんで波に揺られながら泳いでいると、平衡感覚を司る耳の中の三半規管がやられてしまい平衡感覚がおかしくなってしまうという経験をしました。人間の体はよく出来ているもので、陸に上がって「平衡感覚がおかしいな」と感じてから10歩ほど小走りで走っているとすぐに陸上の平衡感覚に戻ってアジャストしてしまうのです。やはり人の体は上手くできています。バイクは座って漕ぐ競技ですが、距離が40キロと長い分きちんと練習している人としていない人の技術差がかなり出てしまう競技で、一番長く時間がかかります。

最後の10キロランはまさに気力と精神力!?

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最後の10キロランは
まさに気力と精神力!?

40キロもの長旅を終えて、最後の仕上げは10キロのランです。最初は軽快にスピードを上げて飛ばしますが、2キロの標識を5キロと間違えてしまい、「あと5キロなの?なんか早いけどもう少しスピードアップできる」と思いスピードを上げていたら、またまた5キロの標識が出てきて、間違いであったことに気づき、気持ちがそこで少し萎えてしまい、スピードを上げた分足も徐々にダメージが出始めました。5キロを過ぎてからはエネルギーが徐々に枯渇していき、気力と精神力の勝負となりました。弱い自分が何度も出てきては、「もう少しだけ頑張ろう」と弱い自己に打ち克つということの繰り返しでゴールを目指しました。

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大人の男旅は楽しい事と
トラブルの連続!?

大人の男旅は楽しい事とトラブルの連続!?

今回のトライアスロン参加は福岡院の秋山医師と映像制作のプロフェッショナルであり、今回のトライアスロンの撮影をしてくれたLOCKERsの渡辺氏(写真右側)との男旅でした。ハワイへの出発3日前にバイクを飛行機で運ぶボックスがないことが判明し、慌てて知り合いのバイクショップの友人に手配してもらったりと出発前からトラブル続出でした。最悪バイクを飛行機で運べなかったら現地でママチャリを買って参加しようかと考えていたぐらいでした。ハワイ初日の夜に携帯電話をなくしてしまい、自分の携帯に電話をかけたら知らない日本人が出て、真夜中に受け取りに行ったりと色々なトラブルもありましたが、近い将来各々やりたい事やこれから変えていかないといけない日本の医療の事など食事しながら話したり、夜中にプールで泳いだりと楽しい男旅で、一生の思い出になりました。

トライアスロンは仕事・家庭・人生の全てに役立つ!

トライアスロンは
仕事・家庭・人生の
全てに役立つ!

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トライアスロンは「泳ぐ」「漕ぐ」「走る」という小さい頃から誰しもがやってきた基本的な運動を組み合わせた競技です。それぞれは簡単でも、3種目組み合わせて、連続して長時間行っていくと、様々なトラブルが出てきます。そのトラブルや体力・気力の低下を受け入れながら、レース中は自己に起こったことを瞬時に判断し、そして決断することの連続です。これは仕事をしていく上でも、家庭生活をしていく上でも、そして自分の人生を切り開いていく上でも「判断と決断の連続」は必ず誰しもが行っていかなければいけない要素であり、最も大切なことだと思われます。日々の練習からこのことを強く実感していましたし、レース中も「トライアスロンはまさに人生そのものだ」と感じながら最後のランをやり切りました。

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