26.09.28
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大腸がんの原因菌が判明か?そして現時点で我々ができることとは?
おはようございます。医師の秋山です。 今回は大腸がんの話をしたいと思います。 先月、「大腸がんの原因菌が判明か?」ということニュースになってましたね。 これは、東京大学と大阪大学の研究チームが発表した論文報告です。 Shiba S,et al,” Prevalence and chronology of colibactin-associated mutational processes and their microbiome spectra in Japanese colorectal cancer”Nat Genet. 2026 Aug 10. 具体的な内容ですが、日本人の大腸がん患者454人のがん細胞をゲノム解析したところ、44.8%で「コリバクチン毒素」によって、がん細胞のDNAが傷つけられた傷跡が認められたということでした。 しかもこの傷跡が認められる患者さんは、1965年以降に生まれた人が多いとのことです。つまり、60歳以下の大腸がん患者さんに多いということになりますね。 コリバクチンとは、一部の大腸菌が産生する毒素のことです。 コリバクチンによる毒素で大腸上皮細胞が傷つけられ、その傷を修復しようとするときにうまく修復できず、遺伝子変異をきたしてがんになっていくと推測されています。 それでは、日本人でどれくらいの人がコリバクチン産生大腸菌を持っているのでしょうか? 過去の研究結果を見てみると、だいたい25~30%で保有しているとのことです。つまり、3~4人に1人がコリバクチン産生大腸菌を保有していることになります。 Watanabe D,et al,” Stool pattern is associated with not only the prevalence of tumorigenic bacteria isolated from fecal matter but also plasma and fecal fatty acids in healthy Japanese adults”BMC Microbiol. 2021 Jun 28;21:196. 割合としては多いですが、この菌を持っているから必ず大腸がんになるというわけではないですので安心してください。 それでは、この菌を持っているとして、大腸がんを予防するために我々ができることはあるのでしょうか? 実はあります。 まずは2025年に発表された論文です。 発酵性食物繊維をしっかりと摂っていると、コリバクチン産生大腸菌による大腸がんの発がん作用が抑制されたとのことです。 Bhupesh Kumar Thakur, et al,“Dietary fibre counters the oncogenic potential of colibactin-producing Escherichia coli in colorectal cancer” nature microbiology, 2025 Apr;10(4):855-870 これは、発酵性食物繊維がコリバクチンを中和するわけではなく、発酵性食物繊維により、短鎖脂肪酸が増えて、腸内の慢性炎症が鎮静化し、コリバクチン産生大腸菌の機能が抑制され、コリバクチン産生が落ちるためと推測されています。 また、加工肉や赤身肉の摂取を減らすことで、コリバクチン産生大腸菌が原因である大腸がんを減らすことができるという報告もあります。 Arima K,et al,” Western-style Diet, pks Island-Carrying Escherichia coli, and Colorectal Cancer: Analyses from Two Large Prospective Cohort Studies”Gastroenterology.2022 Jun 24;163(4):862–874. つまり、普段から食物繊維をきちんと摂取して、加工肉や赤身肉の摂取を減らすという、腸活の基本を毎日行っていれば問題ないということになります。 普段からコツコツと腸活を行っていきましょう! それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

























