26.06.10
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睡眠と認知症
こんにちは、医師の中島です。 最近の外来では、内視鏡検査では異常がないのに胃腸の不調が続いたり、疲れや睡眠不足を訴える方が非常に多い印象です。 実際、5〜6月は季節の変わり目で、天気や気温・湿度の変化や気圧の変動がダイナミックに起こり、自律神経が非常に乱れやすい時期です。 かといって、休みの日にたくさん睡眠をとって回復しようと普段より遅く起きると、疲れがとれない、だるい、食欲がないなどの不調をきたし、さらに自律神経が乱れていくという悪循環に陥ります。 土日に寝だめをして月曜の朝がつらくなる要因の一つはここにあります。 「睡眠負債」という言葉をご存知でしょうか? 少し前に広がった考え方で、睡眠不足が借金のように積み重なって、心身の不調を引き起こすというものです。そのため、休日に寝だめをして、借金を返済するという人が増えましたが、実は、「寝だめ」は百害あって一利なし、です。 休日に遅くまで寝て、「たくさん寝たはずなのに、かえって体がだるい」という経験をした人は多いでしょう。その原因は、睡眠時間ではなく、体内時計のズレにあります。 私たちの体内時計は、朝の光を浴びることでリセットされます。ところが、休日に寝過ごして朝日を浴びないと、体内時計は遅れたままになります。 仮に、土曜と日曜の2日間、朝の光を浴びなかったとすると、体内時計は約2時間遅れるといわれています。ふだん朝6時に起きている人であれば、体は「朝4時に起きる生活」をしているような状態になります。このズレを抱えたまま月曜日を迎えると、夜になっても眠くならず、朝はつらい。いわゆる「社会的時差ボケ」の状態になります。 意識していただきたいのは、「休日も平日と同じリズムで起きること」です。多少眠気が残っていても、決まった時間に起きて、朝の光を浴びる。これだけで、体内時計は安定します。 休日にやるべきなのは、寝だめではなく日中を少しゆったり過ごすことです。起きる時間を守り、昼間に軽く体を動かし、夜はいつも通り眠る。これで良質な睡眠をとれます。睡眠は、毎日の積み重ねです。 休日も、平日と同じ生活リズムで過ごし、「疲労負債」をつくらないようにしましょう。 いかがでしたか? これまで数回にわたり、認知症を予防するための睡眠の鉄則についてお話してきました。 可能なものから日常に取り入れて、健康的な老後を迎えたいものですね。 週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

























