大腸カメラ検査の選び方
HOW TO CHOOSE

目次


大腸カメラ検査を受ける際には慎重に
CHOOSE CAREFULLY

大腸カメラ検査を受ける際には慎重に 大腸カメラ検査を受ける際には慎重に

「大腸カメラ検査」は、肛門から大腸カメラを挿入し、大腸を観察する検査です。正式名称は「下部消化管内視鏡検査」です。
大腸カメラ検査は、保険適応が認められている検査であり、全国どこでも一律の料金で検査を受けることができます。
しかしながら、検査の「質」については、各医療機関によって全然違います。以前は、どの施設も鎮静剤を使わずに、完全に覚醒した状態で大腸カメラを行なっていましたので、非常に苦痛を伴っていました。ところが昨今では、基本的にどの施設でも鎮静剤を用いて、ウトウトと眠った状態で検査を行うようになり、楽に受けることが可能となりました。
それでは、「鎮静剤を使えるか」という観点のみで大腸カメラを受けるかどうかを決めて良いのでしょうか?


大腸カメラ検査の選び方
HOW TO CHOOSE

実は大腸カメラ検査は、鎮静剤の使用以外にも様々な観点から選定しなければいけません。
これから「どの施設で大腸カメラ検査を受けたら良いか」を判断するための選定ポイント10項目を用意しました。
「大腸カメラ検査は人生の一大イベント」と言っても過言ではありません。しっかりと選定ポイントを把握し、安心して大腸カメラ検査を受けましょう。

鎮静剤を使えるかどうか

結論

使える方が良い

鎮静剤を使えるかどうか

鎮静剤を使用するメリットとしては、ウトウトと眠った状態で、苦しさや痛みを感じることなく大腸カメラを受けることが可能なところです。また、鎮静剤を使用することでお腹にガスを入れて大腸を広げることが容易になり(覚醒状態の場合、痛みを感じてしまう)、大腸のひだの裏に隠れた病変を見逃すことなく観察することが可能となります。
さらに、鎮静剤を使用していればポリープなどの病変が見つかった場合、精密検査としての生検や病変の切除を、時間をかけてゆっくりと確実に行うことができます。 デメリットとしては、鎮静剤の適切な使用が可能な医師や施設が必要であること、検査後に1時間ほど休憩が必要であること、検査日は車の運転ができないことです。

鎮静剤を使用しない病院もありますが、それには理由があります。 それは、医師が鎮静剤の使用に精通していない、検査後に休憩が必要なスペースがない、などです。

上記のメリット、デメリットを考慮すると、メリットの方が大きいことがわかります。つまり、「鎮静剤を使えるかどうか」は、重要なポイントの1つと言えます。

鎮静剤の扱いが上手か

結論

量の調整ができると良い

鎮静剤の扱いが上手か

「鎮静剤を使えるかどうか」が重要なポイントであることを説明しましたが、それだけでは実は不十分です。
病院によっては、どの患者様にも同じ量の鎮静剤を使用していることがあります。
これでは、鎮静剤の効き目が弱くて検査途中に覚醒したり、逆に効き目が強くて検査後もずっと覚醒できず、気分不良が続くといったことが起こります。実際にHP上で鎮静剤の使用を謳っている医療機関は多いですが、上記のような実態の医療機関も多いはずです。 患者様の性別、年齢、体格、飲酒の有無、睡眠薬の有無などにより、鎮静剤の効き目は変わってくるため、一人一人に適した鎮静剤の量を調整して使用することが重要です。

下剤の種類に選択肢があるか

結論

下剤の選択肢が複数あると良い

鼻から胃カメラの選択肢があるか

「大腸カメラ検査よりも、検査前の下剤(洗腸剤)を飲むのがきつい」という声を聞くことがよくあります。
大腸カメラは、大腸内が綺麗になっていないと観察ができないので、検査前に約2Lの下剤(洗腸剤)を飲む必要があります。これを約2時間かけて飲まなければいけないので結構大変です。なかにはこの下剤(洗腸剤)を飲むのが苦痛で、次回の検査を受けなくなってしまうこともあります。
下剤(洗腸剤)も様々な種類があります。味、量、粉末タイプ、錠剤タイプなど、患者様の好みに合わせて洗腸剤を選べる方が良いです。
つまり、下剤(洗腸剤)は1種類だけしか使用できないよりも、様々な種類の中から選べることが重要です。
クリニックの規模レベルで「患者様の要望にあわせて下剤の種類を整える」ことができているところは少ないのが実態です。

どのような下剤の飲み方か

結論

自宅で飲めるのが
快適

どのような下剤の飲み方か

下剤(洗腸剤)は、病院内で飲む場合と自宅で飲む場合があります。 病院内で飲む場合のメリットとしては、便がきちんと出たか確認してもらえる、洗腸剤による体調の変化があってもすぐに対応してくれる、といった「安心感」です。
デメリットとしては、トイレが自由に使えなかったり、検査は午後からに限定されてしまうなどの制限があります。また、個室空間が提供されているケースは稀であり、一か所の部屋に複数の患者様が集合して飲むケースが多いです。
つまり、病院内で洗腸剤を飲む場合は1日かけて検査を行うことになり、プライバシーの確保も難しい場合があります。

それに対して自宅で飲む場合のメリットとしては、時間が有効に使える、トイレが自由に使える、自由に行動ができる、などになります。検査も午前中に行うことが可能で、院内の滞在時間が半日で済ませることもできます。
デメリットとしては、下剤(洗腸剤)によって体調不良になるのではないか、病院に向かう途中で便意を催すのではないか、といった「不安感」です。

しかしながらこの「不安感」は、時間外も主治医と常に連絡が取れるようにするなど、様々な工夫により払拭することができます。これにより「不安感」を「安心感」にすることが可能です。

以上より、自宅で飲める方が快適でメリットが大きいと言えます。

下剤を飲めない場合の次の選択肢を持っているか

結論

重要です。
鼻チューブができるかがポイント

下剤を飲めない場合の次の選択肢を持っているか

下剤(洗腸剤)には様々な種類がありますが、「味が合わない」、「量が多すぎる」「そもそも水分を大量に飲むことができない」などの理由で下剤(洗腸剤)が飲めない方がいます。
その場合は大腸カメラを受けることができないのでしょうか?

そのようなケースでも下剤(洗腸剤)を使って大腸カメラを受けることができます。
それは、細いチューブを鼻から入れて先端を胃の中に留置し、チューブを介して下剤(洗腸剤)を注入する方法です。
この方法を使えば、わざわざ下剤(洗腸剤)を飲まなくても大腸カメラを受けることが可能です。
ただし、鼻からチューブを入れたり、下剤(洗腸剤)をチューブから注入するといった処置は、医療従事者が行う必要があるため、病院内で行う必要があります。

体位変換を行うか

結論

行わない方が良い

体位変換を行うか

大腸カメラ検査は通常、被検者は左向きに横向きになり、内視鏡検査を行う医師にお尻を突き出した状態で検査を始めます。通常は体位変換を行わず、検査開始時の左向きのままで検査を終了するのが理想です。
大腸の奥まで挿入するのが困難な場合、被検者を仰向けや右向きにする「体位変換」を行う場合があります。
しかしながら、鎮静剤で眠った状態での体位変換は困難です。数人がかりで体位を変え、体位変換後も不安定な体勢であるため、検査が終了するまで被検者の体を支えるスタッフが必要となります。つまり、体位変換を行うことで検査の時間と労力がかかります。

内視鏡医の卓越した技術があれば、体位変換はほとんど行わずに検査を行うことが可能です。つまり、体位変換は行わない方が良いと言えます。

実績があるかどうか

結論

実績は豊富な方が
良い

実績があるかどうか

大腸カメラ検査の「技術」とは「大腸の奥まで短時間で苦痛なく挿入ができること」と「小さな病変を見逃さないこと」です。
この「技術」は、どれくらいの内視鏡件数をこなしているかで決まるといっても過言ではありません。
ホームページを見ると、1年間でどれくらいの内視鏡検査・治療数をこなしているかを掲載している病院と、掲載していない病院があります。 内視鏡検査・治療数を掲載している病院は、たくさんの検査数をこなしています。それだけ大腸カメラの「技術」が備わっていると考えます。 病院のホームページを見て、内視鏡検査・治療数が掲載している病院を選定しましょう。

専門医の資格があるかどうか

結論

専門医資格があった方がよい

専門医の資格があるかどうか

医師が取得可能な資格の中に「日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医」があります。
この資格は、日本消化器内視鏡学会が定めた研修や、内視鏡検査・治療数をクリアし、厳しい試験に合格して認められた内視鏡検査のエキスパートです。しかも5年ごとに資格更新のための厳しい基準が定められており、常に内視鏡検査に携わっていないと更新ができないようになっています。
医師であれば専門医の資格がなくても内視鏡検査を行うことは可能ですが、学会に認められた「消化器内視鏡専門医」の資格を持っている医師の方が、より安心して内視鏡検査を受けることができると言えます。

内視鏡検査機器に必要は機能は何か

結論

拡大機能があるかが大事

内視鏡検査機器に必要は機能は何か

昨今の内視鏡機器は、以前と比べ格段に先進的な機能が備わっています。以下が主な先進的機能です。

  • 微細な粘膜の変化も見逃さない「HQ画質」
  • 「通常観察」と「拡大観察」をボタン1つで切り替え可能な「デュアルフォーカス機能」。 微細ながん病変を疑った時に、瞬時に拡大観察が可能ですので非常に便利です。
  • 大腸カメラでひだの裏まで広範囲に観察が可能な「ワイドアングル」
  • 大腸カメラの硬度を自由に変更することが可能な「硬度可変機能」
  • ボタン1つで内視鏡から瞬時に送水し、病変部を洗い流すことができる「ウォータージェット機能」
  • 検査後のお腹の張りをなくす「炭酸ガス送気システム」

このように、先進的な機能には、安心して丁寧に短時間で内視鏡検査が受けるための工夫がいっぱい詰まっています。 この先進的な機能が備わっている病院を選ぶことが重要です。

第三者から評価をされているか

結論

重要。客観的評価を参考にする

第三者から評価をされているか

消費者が店舗を探す場合、90%がインターネットで店舗検索し、82%が店舗の口コミを参考にしています。これは、病院を検索する場合にも当てはまると言えます。

口コミのポータルサイトは沢山ありますが、一番信頼されているのはGoogle口コミです。 Google口コミには、実際にその病院を受診した患者様が肌で感じた感想がコメントや評価として投稿されているのです。口コミの数が多く、かつ評価が高い病院ほど信頼できますので、病院を選ぶ上で重要なポイントとなります。


福岡天神内視鏡クリニックの大腸カメラ
COLONOSCOPY

では、肝心の福岡天神内視鏡クリニックの大腸カメラ検査はどのような条件をクリアしているのかを紹介させていただきます。
上記にあげさせていただいた選定ポイントに沿って当院の大腸カメラ検査機能を紹介致します。

特徴01

鎮静剤の使用について

鎮静剤の使用について

大腸カメラの全症例に鎮静剤を使用しています。
また、事前の問診により、患者様一人一人に適した鎮静剤の量を調整しています。

特徴02

扱う下剤の種類について

扱う下剤の種類について

味、量、タイプ(粉末、錠剤)がそれぞれ違う下剤(洗腸剤)を数種類準備しております。
患者様の好みに合わせた下剤(洗腸剤)を処方することが可能です。

特徴03

下剤の飲み方・場所について

下剤の飲み方・場所について

下剤(洗腸剤)は、患者様の性別、年齢、体格などを考慮し、それぞれに適した下剤(洗腸剤)の量を調整しております。
また、下剤(洗腸剤)を飲む場所は原則自宅としており、クリニックに向かう途中で便意を催さないように、飲み始めの時間も細かく設定しております。

特徴04

体位変換について

体位変換について

基本的に全例左向き横向きの状態で挿入から観察・治療まで行っております。
これは、内視鏡医の卓越した内視鏡技術により可能です。

特徴05

実績について

実績について

開院以来、年間の内視鏡検査・治療数をホームページに掲載しております。現在は胃カメラ、大腸カメラ合わせて年間1万件を超えており、これは全国でもトップクラスの内視鏡件数です。

特徴06

専門医資格について

専門医資格について

福岡天神内視鏡クリニックに在籍している医師は、全員「日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医」の資格を持っています。

特徴07

拡大機能について

拡大機能について

福岡天神内視鏡クリニックでは、上記で述べたような先進的な機能を全て兼ね揃えた内視鏡検査機器を使用しております。
これにより、微細な病変も見逃さずに内視鏡検査を行うことが可能です。

特徴08

第三者評価について (Google口コミ以外にも何かあれば)

第三者評価について (Google口コミ以外にも何かあれば)

福岡天神内視鏡クリニック消化器福岡博多院は2021年7月時点で150件以上のGoogle口コミの投稿があり、その平均評価は★4.9(★5点満点中)です。
全国の内視鏡クリニックでトップ3に入っている口コミ獲得数と評価を得ています。

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