大腸カメラ検査を受ける際には約2Lの下剤(腸管洗浄液)を服用する必要があります。経験のある方であればお分かりかと思いますが、この下剤は量が多く、そして『味が苦手』と感じられる場合があります。下剤の飲みやすさに対しては個人差がありますが、人によっては『下剤が嫌だから二度と大腸カメラを受けたくない』と思われている方も一部いらっしゃいます。
そこで福岡天神内視鏡クリニック消化器福岡博多院では過去に下剤で苦い経験をされたことがある方を対象に『下剤を飲まない大腸カメラ』を始めました。
01 過去に大腸カメラ検査を受けたことがある
02 もう一度下剤を飲むことが非常に億劫に感じる
03 下剤の味や量が苦手で大腸カメラ検査を受けることを諦めてしまっている
上記のようなお悩みをお持ちの方は是非当院の『下剤を飲まない大腸カメラ』で
快適に大腸カメラ検査を受けていただくことが可能です。
普段は口から下剤を服用しますが(経口服用)、経鼻栄養チューブ(点滴のようなチューブ)を鼻から胃まで通し、滴下の要領で下剤を直接胃に注入します。下剤が舌に触れることがないため下剤の苦い味を感じることがなく、飲み込む必要もないため服用することがストレスになりにくいです。
鼻から胃までチューブを通すときは違和感が強くありますが、胃まで到達してしまえば後は楽に終わります。患者様によっては鼻からチューブを通すときの痛みを強く感じてしまい強い嫌悪感を示される方もいらっしゃいますので、当院の医師の判断のもと、対象となる患者様は慎重に選定致します。過去に下剤を飲まれたことがある方からしてみると非常に楽に終わるため『下剤を飲まない大腸カメラ』をリピートしてくださる方もいらっしゃいます。
下剤を飲まない大腸カメラの特徴は大きく3つです。
特徴
01
前述の通り、下剤が舌に触れないため下剤の味を感じることなく下剤服用を進められます。
特徴
02
点滴が滴下する要領で下剤を胃まで直接到達させるため、2Lの大量の液体を『飲み込む』という作業がなくなります。
特徴
03
下剤を飲まない大腸カメラの唯一のリスクは誤嚥(誤って肺に異物が混入してしまうこと)と嘔吐です。
そこで当院では下記の条件を設定しております。
01 過去に下剤を服用したことがあり、飲みきったが嘔吐したり気分不良になった方
02 途中で飲みきることが出来なかった方
03 75歳以下の方
04 過去に胃の手術歴がない方
基本的に鼻からチューブを通して下剤を胃に直接注入すること以外は全て通常の大腸カメラ検査と流れが同じです。
STEP
01
大腸カメラ検査の際には事前診察が必要となります。大腸カメラ検査日の1週間以上前までに当院へ必ずご来院ください
※当院の外来診察は完全予約制です
STEP
02
通常の大腸カメラ検査と同様に検査前日は食事制限が発生します。消化の良いものを中心にお召し上がりください。
STEP
03
クリニックスタッフから指定された時間を目安に当院にご来院ください。ご来院されましたら当院医師が鼻に経鼻栄養チューブを通します。この際に多少の違和感や痛みを感じますが、鼻麻酔なども使用しますのでご安心ください。
STEP
04
胃まで経鼻栄養チューブが到達しましたら院内の半個室にて3時間程かけて下剤を胃に流し込みます。流し込み始めて0.5~1時間程度を目安に排便が始まります。便意がありましたら我慢することなく排便を院内トイレにて行っていただきます。約2~3時間程の排便をすることで腸の中が綺麗になり大腸カメラの準備が整います。下剤滴下が終了しましたら当院の看護師がチューブを抜き取ります。
STEP
05
下剤服用が終了しましたら通常の大腸カメラ検査の流れと同じになります。鎮静剤を使用した大腸カメラ検査では眠っている間に検査が終了します。
STEP
06
大腸カメラ検査結果に伴い、医師が検査後に結果説明を行います。
経鼻栄養チューブの材料費、院内で下剤服用を行う準備費として
合計3,500円(税別)を頂戴致します。
※上記とは別に通常の大腸カメラ検査の保険適用費用が発生致します。
ご興味のある方は当院までお問い合わせください。
また、いずれにせよ大腸カメラを受けていただく際には事前診察が必要となるため、事前診察の際に『下剤を飲まない大腸カメラ』をご希望いただく旨をお伝えいただく形でも構いません。