胃カメラ・大腸内視鏡検査の
概要とリスクなどについて ABOUT OUTLINE AND RISK OF COLONOSCOPY


胃カメラについて
ABOUT STOMACH CAMERA

胃内視鏡検査は、食道・胃・十二指腸を内視鏡(ハイビジョンビデオスコープ)を用いて直接観察し、
潰瘍・ポリープ・炎症・がんなどの病気を見つけ、適切な治療方針を立てることを目的としています。

胃カメラ前の採血について

胃内視鏡検査前に、全身状態のチェックのための採血を行っております。

鎮静剤の使用について

鎮静剤の使用について
当クリニックでは胃カメラに伴う苦痛をよりいっそう軽減するため、軽い鎮静剤を使用して少しウトウトと眠った状態で検査を行います。
検査後少しフラフラし、眠気をもよおすことがあるため、検査後終日乗り物の運転は出来ません。

そのため、お車、バイク、自転車など乗り物を運転してのご来院は危険ですので絶対におやめ下さい。
お車などでご来院された場合は、今後当院での診察及び検査はお受け頂くことが出来なくなります。ご了承の程お願い致します。
なお、アルコールや薬に弱い方はまれに鎮静剤の作用が長く残り気分不良になることがありますが、休養により改善しますのでご心配はありません。

検査方法について

01胃の中をきれいにするお薬を飲んで、のどの麻酔をします。 02苦痛を軽減する鎮静剤の注射をします。 03胃カメラを挿入し、食道・胃・十二指腸を詳細に観察していきます。
→必要に応じて、医療用色素やNBI(光学的画像強調)、拡大装置を使用して、より詳細な観察を行い、胃の組織を採取しての検査やピロリ菌の有無を診断する検査を追加で行っていきます。
04検査時間は平均して約15分程度です。検査後鎮静剤の効果が消えるまでゆっくりとお休みいただき、その後、医師の検査結果説明を受けてお帰りいただきます。 05精密検査のため、医療用色素(青色、茶色など)を散布することがあり、検査中の尿や便に色がつくことが稀にありますが、全く問題はありません。

胃カメラの安全性・偶発症について

胃カメラに伴う偶発症として、以下のものがあげられます。

  • 01咽頭麻酔剤や鎮静剤によるアレルギーショック・低血圧・不整脈(稀)

    起こったとしても一過性のものがほとんどですが、ごく稀に重篤な状態になる場合があるため、これまでに使用した薬剤で具合が悪くなった経験がある場合には事前に必ず申し出て下さい。

  • 02咽頭の損傷・穿孔(0.003%、10万人に3人)

  • 03出血(0.009%、10万人に9人)

  • 04自分でつばを飲み込んでしまい、つばが誤って肺に入って起こる誤嚥性肺炎(稀)、呼吸不全(稀)

    このような偶発症を避けるよう細心の注意を払い検査を行いますが、万一生じた場合には緊急対応を行い、最善の対処を致します。

代替検査(その他の方法)について

胃カメラに代わる検査方法としてレントゲン検査(上部消化管造影検査)があります。
ただし、検査精度は内視鏡検査に劣ることがあり、小さな病変の発見や、より精密な検査という点では胃カメラが優れています。
また、レントゲン検査は放射線を使って撮影するため、被ばくの問題も出てきます。
※当クリニックではレントゲン検査は行っておりません。

注射・採血による内出血について

当クリニックでは採血後に止血バンドにて圧迫を行うなど万全を期してますが、稀に注射・採血を行った部分に内出血する方がいらっしゃいます。
徐々に体内に吸収されますので、ご心配はありません。

保険証をお忘れの際の支払いに関して

月初めに来院され、保険証・医療証・受給者証の確認が取れない場合、支払いが自費での精算となります。
基本的には自費での精算は現金のみとさせていただきます。
クレジットカードでお支払いされる場合は、システム上クリニックでの返金処理は出来ませんので、自費で精算された翌月以降に、
加入されている保険組合や各市区町村の役場で患者様ご自身で返金処理を行ってください。


大腸内視鏡検査について
ABOUT STOMACH CAMERA

大腸内視鏡検査は、直腸から盲腸までの大腸全体を内視鏡(ハイビジョンビデオスコープ)によって用いて直接観察し、
潰瘍・ポリープ・炎症・がんなどの病気を見つけ、適切な治療方針を立てることを目的としています。

大腸内視鏡検査前の採血について

大腸内視鏡検査前に、ウイルスなどの感染症の有無や全身状態のチェックのための採血を行っております。

鎮静剤の使用について

当クリニックでは大腸内視鏡検査に伴う苦痛をよりいっそう軽減するため、軽い鎮静剤を使用して少しウトウトと眠った状態で検査を行います。
検査後少しフラフラしたり、眠気をもよおすことがあるため、検査後終日乗り物の運転が出来ません。
そのため、お車、バイク、自転車などの乗り物を運転してのご来院は絶対におやめ下さい。
お車などでご来院された場合は、今後当院での診療及び検査はお受け頂くことが出来なくなります。ご了承の程お願い致します。
なお、アルコールや薬に弱い方はまれに鎮静剤の作用が長く残り気分不良になることがありますが、休養により改善しますのでご心配はありません。

検査方法について

01ご自宅で腸の中をきれいにするための下剤を服用していただき、便の状態がきれいになってから来院していただきます。 02苦痛を軽減する鎮静剤や消化管の動きを抑える薬の注射をします。 03大腸カメラを挿入し、直腸から盲腸までの全大腸と小腸の一部を詳細に観察していきます。
→必要に応じて、医療用色素やNBI(光学的画像強調)、拡大装置を使用して、より詳細な観察を行ったり、大腸や小腸の組織を採取しての検査や大腸ポリープの切除が必要な場合にはご希望により大腸ポリープの切除を行います。
04検査時間は平均して約20分程度です。検査後鎮静剤の効果が消えるまでゆっくりとお休みいただき、その後、医師の検査結果説明を受けてお帰りいただきます。 05精密検査のため、医療用色素(青色、茶色)を散布することがあるため、検査後の尿や便に色がつくことが稀にありますが、全く問題はありません。

大腸内視鏡検査の安全性・偶発症について

大腸内視鏡検査に伴う偶発症としましては、以下のものがあげられます。

  • 01使用する薬剤によるアレルギーショック・低血圧・不整脈(稀)

    起きたとしても一過性のものがほとんどですが、ごく稀に重篤な状態になる場合があるため、これまでに使用した薬剤で具合が悪くなった経験がある場合には事前に必ず申し出て下さい。

  • 02前処置(下剤内服)に伴う腸閉塞および腸管穿孔(非常に稀、0.00001%以下、1000万人に1人以下)

  • 03出血・腸管穿孔

    出血・腸管穿孔
    ・ 検査のみによる頻度(0.04%、1万人に4人) ・ 内視鏡治療による発生頻度(0.2%、1000人に2人) 血液をサラサラにするお薬(血栓薬など)を内服されている方は、ポリープ切除の際に出血しやすいという問題がありますので、検査前3~7日程度の休薬を処方医にご相談していただく場合がございます。検査前に必ずお申し出下さい。
    このような偶発症を避けるように細心の注意を払い検査を行いますが、万一生じた場合には緊急対応を行い、最善の対処を致します。

代替検査(その他の方法)について

大腸内視鏡検査に代わる検査方法としてレントゲン検査(下部消化管造影検査)などがあります。
ただし、検査精度は内視鏡検査に比べて劣り、小さな病変の発見や、より精密な検査という点では大腸内視鏡検査が優れています。
質の高い診断のみならず治療まで可能である点が、内視鏡検査の最大のメリットです。
また、レントゲン検査は放射線を使って撮影するため、被ばくの問題も出てきます。
※当クリニックではレントゲン検査は行っておりません。

内視鏡的大腸ポリープ切除術・粘膜切除術について

内視鏡的大腸ポリープ切除術・粘膜切除術について
当院では大腸内視鏡検査中に切除の必要があり、内視鏡での切除が可能な大腸ポリープはそのまま切除術(手術)を行っています。
大腸ポリープの大きさや形状・数などにより後日あらためて切除、または入院してからの切除となるケースもあります。

入院が必要となる大腸ポリープと判断した場合、入院できる提携医療機関をご紹介致します。
内視鏡的大腸ポリープ切除術・粘膜切除術について

内視鏡による大腸ポリープ切除方法

内視鏡による大腸ポリープ切除方法
スネアという輪になった電気メスを使用して、大腸ポリープ(腫瘍)を絞扼して切除を行います。大きな大腸ポリープ(腫瘍)や早期大腸癌といった病変を切除するときは、粘膜の下に生理食塩水を注入し、高周波電流を流して焼き切るように(粘膜を)切除します。

切除した部位は検査後の出血を予防するためにクリップという器具で切除部位を縫います。

内視鏡的大腸ポリープ切除術・粘膜切除術と
治療における偶発症(有害事象)について

2010年に発表された全国調査報告(2003年から2007年までの5年間)では、大腸内視鏡検査での生検を含めた観察のみの場合の偶発症発生率は0.012%(1万人に約1人)、また大腸内視鏡検査・治療全体での偶発症発生率は0.078%(1000人に1人以下)と言われています。ごく少数ですが、偶発症に関連した死亡が0.00082%(約10万人に1人以下)と報告されています。
頻度はごく稀ですが、治療に伴う偶発症で多いものは、出血と腸管穿孔です。出血・穿孔:頻度0.04%(全国調査報告)
ポリープ切除後は、しばらくの間、切除部位に潰瘍ができるので、潰瘍からの出血や穿孔のリスクが一定の期間あります。なお、血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を常用されている方は、出血の危険性が高いため、事前に申し出て下さい。
万一、上記のような偶発症が生じた場合には緊急対応を行い、最善の対処を致します。

※ 切除したポリープが大きい場合は、1週間程度「飲酒・激しい運動・遠方への旅行」は原則禁止となります。 ※ 切除したポリープが小さい場合は、基本的に生活の制限はございません。 (ポリープ切除後の制限の詳細は、検査後に医師よりご説明致します。)