先進的な内視鏡
検査機器の導入
INTRODUCTION OF THE WORLD'S LATEST EQUIPMENT


先進的な内視鏡
システムとスコープTHE WORLD'S MOST ADVANCED ENDOSCOPE SYSTEM AND SCOPE

微細な早期がんの発見のためには内視鏡ドクターの熟練した観察眼と共に、
先進的な内視鏡検査機器を用いての検査が必須となります。

「小さくてわかりづらいがん病変」というものが存在します。
このような微細な粘膜模様の変化だけのわかりづらいがん病変を内視鏡検査の初回の時に見つけることができるのと、
2,3年後にがん病変がかなり大きくなってようやく発見できるのと、どちらが良いでしょうか。

それはもちろん「初回の内視鏡検査での、微細な粘膜模様のわずかな変化の状態」で見つけることができた方が良いに決まっています。
初回の内視鏡検査の小さながん病変の状態の時に見つけることができた方が、
おなかを切らずに内視鏡を用いて手術ができる可能性が高いですし、何より胃を失わなくて済みます
例え外科的な手術になったとしても、初回の小さながん病変の状態で発見できた方がより小さな外科的手術で済むことも少なくありません。
そのように考えると、「粘膜模様の微細な変化のみのがんの状態の時」に
内視鏡検査でいかにきちんと見つけることができるかがカギをにぎることとなります。
そのために重要な事は
「内視鏡医の微細な病変を見つける観察眼」と、「微細な病変を詳細に映し出すことができる先進的な内視鏡検査機器」
の2つが揃ってはじめて、小さな微細ながん病変を見つけることができるということです。

「微細な状態でのがんの早期発見・早期治療」をより徹底するために、
当院ではオリンパス社の先進的な内視鏡システムと高詳細内視鏡スコープを導入して、詳しい観察をサポートしております。
全ての内視鏡検査でこれらの先進的な内視鏡システムとハイビジョン内視鏡スコープを使用していますので、
より詳細により細かく観察することが可能となっております。
内視鏡システムとスコープの違いにより、みなさま方が想像しているよりも遙かに大きな画質の差が生じてしまうことは
まぎれもない事実でありますので、高詳細の内視鏡検査機器で内視鏡検査を受けられた方が
遙かに大きなご自身のメリットとなることは言うまでもありません。

POINT
ワンタッチコネクターシステム

ビデオシステム本体(ビデオシステムセンターと高輝度光源装置)へ内視鏡スコープをワンタッチで接続ができます。高画質画像での観察がよりスムーズに簡単に行えます。

キーボードもよりシンプルでスマートなデザインになっており、内視鏡情報のデータが入力しやすくなっています。

POINT
暗所も対応

内視鏡検査時の暗所でも対応可能な暗視下対応の先進的な内視鏡システムとなっております。


先進的な内視鏡検査機器の特徴FEATURES OF THE WORLD'S MOST ADVANCED EQUIPMENT

特徴01

ハイビジョン画質をはるかに上回る「HQ画質」

内視鏡検査ではデジタルカメラとは異なり、内視鏡医が小さながん病変などを最も観察しやすい画質になっている必要があります。
HQ画質はもともとのハイビジョン対応のスコープをはるかに超えた画質の鮮明さを誇り、より詳細に観察することが可能となり、微細な粘膜模様の変化のみの小さながん病変をも発見しやすくなっています。

右の写真は「HQ画質」での早期胃がんの内視鏡画像です。
このように、従来の画質では見つけることが難しいと思われる微細な粘膜模様のがん病変も詳細に観察することが可能になってきております。当院の全ての内視鏡検査ではこの「HQ画質」での観察となっておりますので、より詳細により細かく内視鏡検査を行うことが可能となります

特徴02

デュアルフォーカス
システム

「通常観察」と「近接拡大観察」の2段階のフォーカス切り替えがボタン1つで可能な「デュアルフォーカス」機能が搭載されています。
蠕動運動(胃や腸は絶えず動いています)をしている消化管の近接拡大観察は難しいことがありますが、このデュアルフォーカスシステムにより拡大観察がより容易にできるようになりました。

がんなどが疑われる病変が見つかったとき、そのまま瞬時に拡大観察に移ることができますので、その場で詳細な観察ができます
一般の観察から高度な観察までを、一度の検査で行うことができますので非常に便利ですし、 みなさまが再来院していただく手間も省くことができます

  • 通常内視鏡

  • 通常内視鏡
    (デュアルフォーカス拡大内視鏡)

  • NBI
    (狭帯域光観察)

  • NBI
    (デュアルフォーカス拡大内視鏡)

特徴03

ワイドアングル

大腸内視鏡検査は一度検査が終わると、次回の検査は1年から数年後になりますので、検査においてがんやポリープの見逃しがあってはなりません。
大腸がん・大腸ポリープを見逃しなく発見するためには、大腸カメラの丁寧な操作と熟練の技術が重要になります。この大腸内の観察をサポートしてくれるのが、ワイドアングル機能です。
当院が用いている先進的な大腸内視鏡スコープでは、以前のものより観察できる視野角が大幅に広がり、大腸ひだの裏のような死角になりやすいところ でもしっかりと観察できるようになりました。

従来の大腸内視鏡検査の観察できる視野角は140°でしたが、当院の先進的なスコープでは170°の高視野角で観察することができます。
これにより従来のスコープでの狭い観察範囲によって生じていた死角が少なくなりました。

特徴04

RIT(Responsible Insertion Technology)

大腸内視鏡検査のスコープ挿入時は、より容易に大腸の一番奥の盲腸部まで到達することが大切です。検査を受けるみなさまにとっても、メリットが大きいと思います。

RITとは、「受動弯曲」「高伝達挿入部」「硬度可変」というオリンパス社の大腸内視鏡スコープに組み込まれた、3つの技術の総称です。
大腸内視鏡検査のスコープ挿入は、内視鏡医の技術の差が大きく分かれるものとなっていますが、より苦しさと痛みに配慮した検査をサポートしてくれます。 当院では「苦しさと痛みに配慮した内視鏡」を実践しておりますが、このRITシステムにより、内視鏡が挿入されている感覚までもが軽減されていくかと思います。

こちらはRITが搭載された、先進的な内視鏡システム「EVIS LUCERA ELITE」です。

  • 受動湾曲(PB) スコープが自然に曲がる機能です。S状結腸の癒着が強い場合や、大腸の曲がりの強い部分でも、スコープを曲がりに追従するように通過させることができます。

  • 高伝達挿入部 大腸内がたわんでいたり、ループ(輪のように回転していること)ができていても、スコープの手元の力ができるだけ先端部に伝わりやすくなる設計になっています。

特徴05

硬度可変機能

大腸内視鏡はスコープが奥に入っていくにつれて、だんだんと力が伝わりにくくなってきます。


この硬度可変機能で内視鏡手元のリングを回すと、内視鏡スコープの硬さを自由に変えることができます。
スコープの硬さを変更させることでスコープが奥まで入っていっても操作がしやすくなっています。

特徴06

副送水機能

ウォータージェット動画

副送水機能の搭載ボタン一つで水を内視鏡の先端から、より簡易に粘液を洗い流すことが可能です。
さらにはハイビジョン内視鏡スコープであれば、洗い流した液を短時間で吸引することができます。
その余った時間を詳細な観察に回す事ができ、より長い時間観察が可能となります。

胃や大腸内の粘膜が汚れていると、詳細な観察の妨げになります。スコープの鉗子口から手動で送水して汚れを落とすことができますが、非常に手間がかかります。
また、手動の力では汚れが落ちないこともあります。当院の内視鏡には副送水機能が導入されていますので、消化管内が汚れていたとしても、手元のボタン一つで管内を容易に手早くきれいに洗い流せますので、詳細な観察を妨げることがありません。

そして送水力のコントロールもできますので、汚れが落ちないこともありません。以前の検査で、大腸内の便が多くてよく観察できなかったと言われたことはありませんか?
当院では適切な量の下剤とともに、副送水機能を用いて常にきれいで詳しい観察ができます。

右の写真は送水タンクです。
ボタンを押すと、送水力の調節もできます。

胃や大腸内の汚れが目立つ場合でも、この副送水システムで粘膜の汚れや粘液の除去が簡単に行えますので、詳細な観察や治療の質が落ちることがありません。非常に便利です。

特徴07

ノイズ低減処理

明るさに合わせてノイズ低減を最適化することで、より鮮明な画像で観察することできます。
特にNBI(狭帯域光観察)を使用した際に、観察時の明るさが向上し、がんの早期発見に大きく貢献しています。

ビデオシステムセンターのノイズ低減処理が行われることにより、観察時の明るさが改善されています。

特徴08

ハイビジョン対応の
レイアウト

当院のモニターは内視鏡で使用できる現在最大のものとなっていますが、さらにモニターの表示レイアウトも内視鏡画像のフルサイズ表示をしています。
小さな病変が発見されたときでも大画面に病変が映し出せます。

フルサイズ表示になり、広範囲に視界を遮ることなく観察することができます。

特徴09

検査後のお腹の張りをなくす、「炭酸ガス送気システム」

大腸検査時には、ポリープなどの見落としがないように大腸内をいっぱいに広げて観察します。
そのときに「空気」で腸内を広げてしまうと、いつまでも腸内に空気が残ってしまうことがあります。
女性の場合ですとなかなか排ガスがしにくいこともあり、検査後数日間もお腹の張りや気分不良が残ってしまうかもしれません。

当院では、大腸内を「炭酸ガス送気システム」で観察します。炭酸ガスは、空気の200倍体内への吸収が早いといわれています。
ですから、大腸検査を受けたあとご帰宅になる頃には、お腹の張りや不快な症状を感じることはほとんどなくなっているでしょう。
もちろん、炭酸ガスは体内に吸収されても身体に害を及ぼすことはありませんので、安心して検査をお受けください。

特徴10

大腸ポリープや早期大腸がんを切除する高周波電源システム

大腸ポリープや早期大腸がんを内視鏡で切除する、高周波電源システムです。
高周波電流によってジュール熱が発生し、その熱を「切開」や「凝固」に利用しています。切開と凝固を使い分けながら、病変を切除します。

写真は高周波電源システムです。切開(黄色)と凝固(青色)を使い分け、治療時の出血や穿孔を防ぎ、安全でかつ確実な治療ができます。

特徴11

先進的な
ドイツ製「天吊りアーム」
を導入することにより、
患者さんや内視鏡スタッフの移動のスムーズさを実現

当クリニックでは、世界最大サイズの高詳細ハイビジョンモニターを導入していますが、その最大サイズのモニターをドイツ本国から輸入した「天吊りアーム」で吊ることにより自在に位置や角度を変えることができるようになっております。
大部分の医療施設では、内視鏡機器本体の上にモニターを設置するか、機器本体の横に固定する形で設置されています。
このように機器本体にモニターを固定してしまうと、モニターの動かせる範囲がどうしても限られてしまい、微細な病変の観察に支障が出てしまう可能性も出てきます。
先進的なドイツ製の「天吊りアーム」を導入することにより、どの角度どの位置にも高詳細ハイビジョンモニターを移動することが可能となっておりますので、それぞれの患者さんの特徴に合わせた様々なシチュエーションでも、きちんとした詳細な内視鏡診断ができる大きな利点と言えます。

もう1つ、ドイツ製の先進的な「天吊りアーム」を導入していることの大きな利点があります。
それは、内視鏡機器の配線が「天吊りアーム」内に全て収納されることにより、患者さんが横になっているストレッチャーでの移動と内視鏡スタッフの移動がよりスムーズに行えるという点です。
みなさまは胃カメラや大腸内視鏡検査を受けていただいた直後は軽くウトウトとしたリラックスした状態となっているため、検査を受けたストレッチャー(内視鏡専用ベッド)のまま1時間ほど休息するためのリカバリールームに移動します。
その時に内視鏡検査機器、特にモニターなどが邪魔にならないようサッと動かせ、床に配線が全くないため、スタッフもスムーズにストレッチャーを移動することが可能となり、みなさまがよりストレスがかからず、リカバリールームに移動することができます。

特徴12

世界最大サイズのハイビジョンモニターの導入

胃カメラや大腸内視鏡検査は、1年~数年に1回程度の頻度で定期的に受けられる方が多いと思われますが、そうしますと1回の内視鏡検査の重要性がとても高まってきます。

もし仮に病変を映し出すモニターが小さく粗い画質のモニターのため、小さながん病変を発見できなかったとしたら、次回は1年後以降にしか内視鏡検査を受けないことになってしまいますので、その間にがん病変が進行してしまう可能性が高くなることが考えられます。

それならば、
「1回の内視鏡検査の精度を可能な限り高めたい」
「次回の内視鏡検査の方針をより正確に示していきたい」
と、私たちは考えています。

微細な粘膜模様の僅かな変化の早期がんを発見することをはじめ、正確な画像診断をするために内視鏡スコープが高精度であることはもちろんですが、それを映し出すハイビジョンモニターにもかなりこだわりを持って選定しております。
内視鏡専用のモニターとしては、現時点で世界最大サイズのハイビジョンモニターを導入しております。
ハイビジョン内視鏡スコープが高精度でありますので、それを映し出すモニターはかなり大きいものになっても粗い画像になることはなく、微細な粘膜模様のがん病変も詳細に観察することが可能となります。
画質が鮮明でありますので、それをできるだけ大きなハイビジョンモニターに映し出すことで、小さな微細ながん病変でも見つけやすくなる可能性が高まります。苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査であることはもちろんですが、このような細かい部分にもこだわりをもって内視鏡機器を選定・導入しております。

まとめ

先進的な内視鏡検査機器の特徴を12個にまとめて述べましたが、より細かい機器へのこだわりや
患者さんへの細やかな配慮を数えあげると
100では足りません。
内視鏡検査の一番の目的は
「微細な粘膜の小さながん病変を早期発見する」ということです。
そのためには「先進的な内視鏡検査機器の選定と導入」
が大変重要になってきます。
症状の出ない早期のがん病変の発見には定期的な内視鏡検査が欠かせませんが、
苦しくてつらい内視鏡検査を一度でも経験してしまうと、
定期的な内視鏡検査から足が遠のいてしまいます。

当院では
そのためにも当院では様々な先進的な内視鏡検査機器を導入し、様々な工夫をこらすことにより「苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査」を実践しております。
内視鏡検査をより苦しさと、そしてより詳細に観察できるように先進的な内視鏡検査機器の選定と導入に徹底的にこだわり、日々実践と改善をスタッフ全員で行っております。