一般診療
GENERAL PRACTICE

検診胃レントゲン検査異常

胃に関する項目
検診や人間ドックで受けた胃レントゲン検査(胃透視検査)で異常を指摘されていませんか?
異常を指摘されているにも関わらず、自覚症状が無いからといって二次検診(精密検査)を受けずに様子を見たりしていませんか?
検診異常を指摘された場合は、自覚症状が無くても絶対に精密検査を受けて、異常が無いかを調べてもらいましょう。どういった疾患が疑われるかについて解説します。

検診胃レントゲン検査(胃透視検査)とはどんな検査かご存知ですか?

  • 胃レントゲン検査は、白い造影剤を飲んだ後、胃を膨らませる発泡剤を服用し、膨らませた胃の壁に白い造影剤を付着させることで胃に病気が無いかどうかを調べる検査です。
  • 胃の形に変形がないか、造影剤が溜まる場所や造影剤をはじく場所がないかをみて、胃に病気がないかを調べています。
胃の膨らみが不十分な場合や胃の中に粘液が多い場合などは、検査の精度が落ちるなどの問題点もありますが、検査異常を指摘された場合は、自己判断で様子を見ずに消化器内科を受診して、その原因を必ず調べてもらいましょう。

検診胃レントゲン検査(胃透視検査)で指摘される検査異常にはどんなものがあるの?

1.造影剤のはじき像(透亨像)

隆起型(盛り上がった)の胃がんやポリープなどの盛り上がった病変の存在する部分は、レントゲンで造影剤がはじけて写ります。

2.造影剤の溜まり像

陥凹型(凹んだ)の胃がんやびらん、潰瘍など粘膜がくぼんだ病変の存在する部分は、レントゲンで造影剤が溜まって写ります。

3.粘膜不整像

慢性胃炎や早期胃がんなどで胃の粘膜面に異常があるとレントゲンで粘膜がザラザラした不整像として写ります。

4.変形像

良性潰瘍や進行胃がんなどがあると、レントゲンで胃の形に変形を認めます。

5.硬化像

行胃がんやスキルス胃がんがあると、胃の壁が硬くなり、胃が膨らまなくなります。
これらの異常がある場合は、自己判断で様子を見ずに必ず消化器内科を受診して、胃内視鏡検査(胃カメラ)でその原因を調べてもらいましょう。

検診胃レントゲン検査(胃透視検査)で指摘された検査異常からどんな病気が考えられるの?

1.胃潰瘍・十二指腸潰瘍

造影剤の溜まり像、粘膜不整像、変形像として胃レントゲン検査(胃透視検査)異常を認めます。

2.胃がん

造影剤のはじき像(透亨像)や溜まり像、粘膜不整像、変形像、硬化像として胃レントゲン検査(胃透視検査)異常を認めます。

3.胃粘膜下腫瘍

造影剤のはじき像(透亨像)として胃レントゲン検査(胃透視検査)異常を認めます。
胃の正常な表面粘膜の下にできた腫瘍のことです。色々な腫瘍がありますが、悪性のものとしては、消化管間質腫瘍(GIST:gastrointestinal stromal tumor)があります。

検診胃レントゲン検査(胃透視検査)異常がある場合、どうすれば良いの?

検診や人間ドックで受けた胃レントゲン検査(胃透視検査)で異常を指摘された場合は、自覚症状が無くても消化器内科を受診し、精密検査(二次検診)で異常が無いかを調べてもらいましょう。
検診で異常をされているにもかかわらず、症状が無いからと自分で判断し、様子をみるのはやめましょう!!自覚症状が無いのは、非常に早期の段階で病気を見つけることが出来たとプラスに考えて早めに消化器内科を受診しましょう。
痛みや胸やけ、食欲不振などの自覚症状がある場合は、胃がんなどがある可能性があります。早急に消化器内科を受診しましょう。

当クリニックの内視鏡検査の特徴

検診や人間ドックで受けた胃レントゲン検査(胃透視検査)で異常を指摘された場合は、胃の精密検査(二次検診)で異常が無いかを調べる必要があります。精密検査(二次検診)は、胃内視鏡検査(胃カメラ)を行います。
当院では、「苦しさと痛みに配慮した胃大腸内視鏡検査」を患者様に提供することを第一に考え、皆様から検査後に「思った以上に楽だった」と思っていただける内視鏡検査を実践しています。当院の内視鏡専門医は、臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知しております。これまで培ってきた内視鏡技術の経験を十分に活かし、検査を行っています。安心してお任せください。
また、最新の機器を使用し、その知識と技術を駆使して正確な内視鏡診断を行っています。皆様が消化管がんにかかり健康を損ねることが無いよう最大限のサポートが出来るよう日々努力しております。まずはお気軽にご相談ください。

今、検診胃レントゲン検査(胃透視検査)異常があり、悩んでいる方へ

検診の目的は、病気の早期発見です。症状が無い場合は、非常に早期の段階で病気を見つけることが出来た可能性があります。症状がある場合は、検診で指摘された異常が症状の原因の可能性があります。
自覚症状の有無にかかわらず、まずは原因特定のために早めに消化器内科を受診し精密検査(二次検診)を受けましょう。

秋山 祖久医師

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。