食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)
胃に関する項目
なんだか最近、「食事を食べたいと思わない」「お腹が全然空かなくなった」「胃がムカムカして気持ちが悪く食欲が無い」「食事を食べると吐き気がするから食べられない」」「すぐお腹がいっぱいになるから食べられない」という症状はありませんか?
薬局で売っている胃薬の服用などで症状が改善するからといって安心したり、様子を見たりしていませんか?
これらの症状は、胃や腸などのおなかに問題があるときに出現しやすい症状ですが、それ以外にも様々な全身の病気で出現する症状です。このため、必ずしも胃や腸などのお腹が原因とは限りません。
どういった疾患が疑われるかについて解説します。自己判断で様子を見ずに消化器内科などの適切な医療機関を受診して、その原因を調べてもらいましょう。
次に当てはまる場合は、翌日〜近日中の診療時間内に該当する病院を受診しましょう。
- 発熱が継続している
- 内服中の薬やサプリメント、健康食品がある
- 咳が出る、呼吸困難感(息苦しい)がある
- 首やのどにしこりがある・腫れている
- 動悸や多汗がある
- 多尿がある
- 甲状腺の病気や糖尿病がある
- 便通異常、胃痛・みぞおちの痛み、胸やけ、吐き気・嘔吐などのお腹の症状がある
- 白い便が出る
- 肝臓の病気がある
- 過去にお腹の手術を受けたことがある
- 体重減少がある
- お腹の症状は何も無い
- 自身の身の周りで症状のきっかけになる出来事があった
- 仕事や家庭など身の周りの環境が急に変化した
- 強いストレスや不安を感じている
食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)ってご存知ですか?
食欲不振とは、食物を摂取したいという生理的な欲求が低下したり、喪失した状態です。「食欲低下」「食欲減退」「食思不振」などという場合もあります。
これらの症状は、胃や腸などのおなかに問題があるときに出現しやすい症状ですが、それ以外にも様々な全身の病気でも出現する症状です。このため、必ずしも胃や腸などのおなかが原因とは限りません。
症状が気になる時や、継続する場合は、自己判断で様子を見ずに消化器内科などの適切な医療機関を受診して、その原因を調べてもらいましょう。
悪心・嘔気、嘔吐以外にも症状がある場合は、受診時に必ず伝えてください。
食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)の症状の具体例について
- 食事を食べたいと思わない
- お腹が全然空かなくなった
- 胃がムカムカして気持ちが悪く食欲が無い
- 食事を食べると吐き気がするから食べられない
- すぐお腹がいっぱいになるから食べられなくなった など
症状の感じ方は、人により個人差がかなりあります。この病気の症状はこうでないといけないというものはありません。あくまでも上記の具体例は、症状の一例です。
診察時にご自身がつらいと感じている症状をそのままご自身の言葉で伝えて頂くのが最も大切です。
食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)以外に伴う症状や基礎疾患から考えられる病気について
(悪性腫瘍、白血病、悪性リンパ腫、肝臓疾患、膵臓疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、糖尿病、妊娠中、心疾患、感染症、過去の腹部手術歴、精神疾患など)
これらの基礎疾患の悪化の症状として食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)を認めることがあります。
悪性腫瘍、白血病、悪性リンパ腫、急性肝炎、肝硬変、慢性膵炎、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症(高カルシウム血症)、副腎不全、Cushing症候群・Cushing病、糖尿病性ケトアシドーシス、妊娠悪阻、心不全、AIDS/HIV、結核、感染性心内膜炎、腸閉塞、うつ病、不安神経症、神経性食思不振、アルコール依存症・中毒、認知症
など
薬の副作用として食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)を認めることもあります。
下記は典型例です。痛む場所が違うこともあります
- 右季肋部痛(お腹の右上の痛み、右肋骨の下の痛み) 急性肝炎、急性胆のう炎、急性胆管炎、肝硬変、肝臓がん、胆のうがん、胆管がん
- 心窩部痛(お腹の真ん中より上の痛み) 胃がん(リンク挿入)、十二指腸がん(リンク挿入)、膵がん、胆管がん、胆のうがん、急性膵炎、慢性膵炎、急性肝炎、肝硬変、肝臓がん、機能性ディスペプシア(FD:functional dyspepsia、機能性胃腸症)(リンク挿入)
- 胸痛(胸あたりの痛み) 食道がん(リンク挿入)、逆流性食道炎(リンク挿入)、心不全、心臓弁膜症、不整脈
- 背部痛・腰部痛(背中や腰の痛み) 慢性膵炎、腎臓癌、尿路感染症
- 腹部全体の痛み(お腹全体の痛み) 腹膜播種
- 下腹部痛(お腹の下の方の痛み) 大腸がん(リンク挿入)、卵巣がん、子宮がん
- 頭痛 脳腫瘍、髄膜炎、脳膿瘍、脳炎
発熱を伴う場合は感染症に伴う症状を疑います
急性膵炎、急性胆のう炎、急性胆管炎、急性肝炎、尿路感染症、脳膿瘍、髄膜炎、敗血症、結核、HIV・AIDSなど
甲状腺機能亢進症、悪性リンパ腫など
胆汁の分泌が悪くなる病気や膵臓の病気を疑います。
急性肝炎、胆管がん、膵臓がん、十二指腸乳頭部がん、など
糖尿病、高カルシウム血症
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心不全
うつ病、不安神経症、神経性食思不振
食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)の症状が出たらどうすれば良いの?
症状がある場合は、様子を見ずに必ず病院を受診しましょう。特に食事が食べられないぐらい症状がひどい場合や痛みや発熱などの他の症状を伴う場合は、早急に病院を受診しましょう。
これらの症状は、胃や腸などのおなかに問題があるときに出現しやすい症状ですが、それ以外にも様々な全身の病気で出現する症状です。このため、必ずしも胃や腸などのお腹が原因とは限りません。基礎疾患の悪化や内服中のお薬の副作用による症状の可能性もあります。かかりつけ医がいる場合は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
基礎疾患の悪化や薬の副作用でない場合は、おなかに病気が隠れていないかを調べましょう。食道がんや胃がん、十二指腸がん、大腸がんなどの消化器疾患が隠れている場合もあります。是非、一度、当クリニックにご相談ください。
福岡天神内視鏡クリニックでは、消化器病専門医および消化器内視鏡専門医をともに取得した経験豊富な医師がお腹の症状を訴える患者様の診察を行っています。食欲不振を引き起こしている原因や疾患を診察や検査で特定し、症状を改善させるための治療方法をそれぞれの患者様に合わせてご提案致します。その他にもお腹に関して悩んでいる事がある場合は、何でもお気軽にご相談下さい。
また、当クリニックは検査・診察は予約制としており、スムーズに診察を受けることも可能です。診察予約は24時間ネット予約も行っております。ぜひこちらもご活用下さい。
症状の原因が特定できれば、治療が可能ですが、胃や腸に症状の原因がないかを診断する為には、内視鏡検査などでの原因検索が必要です。
当クリニックでは、「苦しさと痛みに配慮した胃大腸内視鏡検査」を患者様に提供することを第一に考え、皆様から検査後に「思った以上に楽だった」と思っていただける内視鏡検査を実践しています。当クリニックの内視鏡専門医は、臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知しております。これまで培ってきた内視鏡技術の経験を十分に活かし、検査を行っています。安心してお任せください。
また、最新の機器を使用し、その知識と技術を駆使して正確な内視鏡診断を行っています。皆様が消化管がんにかかり健康を損ねることがないよう最大限のサポートが出来るよう日々努力しております。まずはお気軽にご相談ください。
今、食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)があり、悩んでいる方へ
自己判断や放置はやめましょう! 食欲不振(食欲低下、食欲減退、食思不振)がみられる病気は非常にたくさんあります。特に症状がひどい場合や体重減少がある場合、痛みや発熱などの他の症状を伴う場合は、早急に病院を受診しましょう。
基礎疾患がある方は、まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて胃や腸などのおなかの検査も行いましょう。お腹の病気が疑われた場合は、消化器内科を受診し、診察の上、必要な検査を受けましょう。是非一度、当クリニックへご相談ください。
福岡天神内視鏡クリニックでは、消化器病専門医および消化器内視鏡専門医をともに取得した経験豊富な医師がお腹の症状を訴える患者様の診察を行っています。食欲不振を引き起こしている原因や疾患を診察や検査で特定し、症状を改善させるための治療方法をそれぞれの患者様に合わせてご提案致します。その他にもお腹に関して悩んでいる事がある場合は、何でもお気軽にご相談下さい。
また、当クリニックは検査・診察は予約制としており、スムーズに診察を受けることも可能です。診察予約は24時間ネット予約も行っております。ぜひこちらもご活用下さい。
秋山 祖久医師
国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。