高濃度ビタミンC
点滴療法とは
ABOUT


高濃度ビタミンC点滴療法
(自費診療)
HIGH CONCENTRATION VITAMIN C DRIP THERAPY

当院は、胃・大腸内視鏡検査および治療を中心とした診療を行っている内視鏡専門クリニックでありますが、
がん予防、病気予防の観点から高濃度ビタミンC点滴療法についても力を入れて取り組んでおります(自費診療)。

高濃度ビタミンC点滴療法は、がん治療やがん予防をはじめ、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防、
そしてアンチエイジング、美肌といったさまざまな効果を発揮します。

胃・大腸内視鏡検査を定期的に受けている方々の多くは、健康に対しての意識がとても高く、
「できるだけ「がん」や病気を予防したい、年齢を重ねてもいつまでも元気で若々しくいたい」
という強い思いがあることを日々の診療で実感します。

内視鏡検査を定期的に受けることにより食道・胃・大腸の「がん」を早期発見することが可能になるだけでなく、
できればがんにならずに、「がん」の発症を事前に予防できれば精神的にも金銭的にも余計な心配をせずに済みますし、
より健康的に活き活きと生活することができるのではと思われます。

当院は、米国の正式な高濃度ビタミンC点滴プログラムを実施している点滴療法研究会マスターズクラブ会員であり、
高濃度ビタミンC点滴療法認定医の資格を有しています。

がんや病気の予防・アンチエイジングに興味をお持ちの方、高濃度ビタミンC点滴療法がどのようなものなのか知りたい方、
自費診療だから料金が心配な方、一度当サイトを見てみてください。
そして高濃度ビタミンC点滴療法の効果を、ぜひ実感してみてください。


高濃度ビタミンC
点滴療法とは?
WHAT IS HIGH CONCENTRATION VITAMIN C DRIP THERAPY

一般的に、この高濃度ビタミンC点滴療法をご存じの方はまだまだ少ないと思います。
みなさまの中には

「自費診療でもあるし、本当に効果があるのだろうか?」
「内服のビタミンCサプリメントで十分なのではないか?」
「診療費が高額なのではないか?」

などと思われている方もいるのではないでしょうか。
現在の日本では医療関係者の勉強不足などからこの高濃度ビタミンC点滴療法があまり広まっていないので、それも当然のことと思います。

では、当院が行っている「高濃度ビタミンC点滴療法」の効果を、内服サプリメントのビタミンCとの違いからみてみましょう。
一番の違いは、ビタミンCを摂取したときの効果そのものが非常に強いことと、全身の細胞に高濃度のビタミンCが行き渡るために、
全身の機能が活性化され、内服ではなかった様々な効果が現れることです。

高濃度ビタミンC点滴療法では、25~100gといった内服の何十倍もの量のビタミンCを、点滴で行います。
高濃度のビタミンCが直接血管から入りますので、内服ではできなかった高い血中濃度となり、
全身の細胞に行きわたらせることが可能になります。
ビタミンCが高い血中濃度になることで、優れた抗酸化作用アンチエイジング効果を得ることができます。
最近では、高濃度ビタミンC点滴療法を副作用のない「抗がん剤」として、注目されるようになりました。
通常の抗がん剤と併用して点滴を行ったり、抗がん剤の副作用を軽減する目的で、抗がん剤の治療前に点滴を行ったりします。
さらに、「病気の予防」やお肌の美肌効果・体調改善効果としても大変優れています。
ビタミンCの持つ抗酸化作用で、年齢やストレスからくるお肌の酸化を防ぎ、くすみやシミの改善を行います。
ビタミンCはコラーゲン生成作用を持つことが特徴の1つですので、お肌がきれいになりお肌のハリや潤いを出す効果が期待できます。
また最近話題になっている放射線被ばくに対しても、ビタミンCが持つ抗酸化作用が非常に効果を発揮するといわれています。


高濃度ビタミンC点滴療法の、
実際の効果について
ABOUT THE ACTUAL EFFECT OF HIGH CONCENTRATION VITAMIN C DRIP THERAPY

数えきれないほどの効果・効能が報告されていますが、代表的なものでは、

  • 抗がん作用、がんを予防する
  • 風邪や胃腸炎、インフルエンザなどの感染症を予防する
  • 花粉症や喘息などのアレルギー疾患を改善する
  • 毎日が元気に過ごせる、免疫力を高める
  • アンチエイジング作用

そしてその効果がとても高く、点滴を受けていただいた方からは、「想像以上の効果」を実感していただいています。
直接血管内にビタミンCが入っていきますので、その効果はビタミンCの内服とは明らかに違うのです。

実際に点滴を受けた方からは、
「最近、風邪を引かなくなった」「今年は花粉症の症状がつらくなかった」「お化粧ののりが良くなっている」
 といった声が聞かれ、「今後も点滴に通いたい!」と希望される方も多くなっています。


当院で使用している
ビタミンC製剤について
ABOUT VITAMIN C PREPARATION USED IN OUR HOSPITAL

当院では、「防腐剤が入っていない」アイルランド製のビタミンC製剤を直接輸入して使用しています。
なぜアイルランド製のビタミンCなのか、日本製のものの方が安心ではないか?
と思われるかもしれません。

日本製のビタミンC製剤もありますが、現在のところ小さな製剤(2グラム)しかありません。
そして、その小さな製剤1つ1つには防腐剤が含まれています。
この製剤で25~50グラムの点滴を行うと、トータルとして大量の防腐剤も一緒に直接血管内に入ってしまいます。
健康への害が心配になりますし、防腐剤によるアレルギーを起こす可能性もあります。
残念ながら未だに国産のビタミンC製剤を使用している医療機関もありますが、
当院ではみなさまへの安全を第一に考え、防腐剤の添加が一切ないアイルランド製のビタミンC製剤を直接輸入して使用しています。


ビタミンC製剤の製造・輸送について
PRODUCTION AND TRANSPORTATION OF VITAMIN C PREPARATION

高濃度ビタミンC点滴療法で使用するビタミンC製剤は、実はとてもデリケートなものです。
点滴のビタミンC製剤は温度変化に非常に弱く、製造後から使用直前まで適切な温度で管理されなければ、効果が激減してしまいます。
製造から医療機関に届けられるまで、2~8℃という厳しい温度管理が行われることが重要で、
それが記録としてきちんと残っていることが大切です。

当院ではUSP(米国薬局方)の基準をクリアしたビタミンC製剤を使用しています。
この厳しい基準をクリアしているのは、当クリニックが所属している点滴療法研究会が窓口となっている
Mylan Teoranta社-株式会社IMCの1ルートのみとなっています。

私たちはこの厳密に製造・輸送されたビタミンC製剤だけを使用していますので、
みなさまが受けていただく高濃度ビタミンC点滴が最大限の効果を発揮するものと考えています。


初回高濃度ビタミンC点滴前に、
必ず行わなければいけない採血について
FIRST TIME HIGH CONCENTRATION VITAMIN C ABOUT INTRAVENOUS BLOOD SAMPLING BEFORE DRIP INFUSION

当院では初回の点滴を行う前に必ず、「G6PD」という、普段は聞きなれない項目の採血を行います。
これはビタミンCが、私たちの血液中にある赤血球の溶血を起こさないかを調べる検査です。
ごくまれに、G6PDという酵素を生まれつき持っていない(G6PD欠損症)方がいらっしゃいます。
G6PD欠損症の方がビタミンC点滴を行うと、血球が破壊される(溶血)状態となり、血尿などの症状が出て、
場合によっては生命に危険がおよぶ可能性
があります。

実際に溶血を起こしてしまう頻度は非常に低いのですが、当院では初回のビタミンC点滴を行う際は、必ずG6PD採血を行って、
安全に点滴療法が行えるかどうかの確認をおこなっております。

G6PD採血は特殊な採血項目でもあり、
当院ではきちんとした体制の検査機関で精密に検査対応しておりますので、ある程度の料金がかかってしまいます。
しかしながら、1度だけきちんと採血をしてG6PDという酵素を持っていると分かれば、
今後は世界中のどの医療機関でも安心して高濃度ビタミンC点滴療法を受けていただくことが可能となります。

ただし、他の医療機関で既にG6PD採血を行っている方はG6PD採血の用紙を持ってきて頂ければ当院での採血は不要となります。
当院でG6PD採血を行った方には全員にG6PD採血結果の用紙をお渡ししますので、
他の医療機関で高濃度ビタミンC点滴を行う際にも当院での用紙をお見せすれば新たにG6PD採血をする必要はなく、点滴が可能となります。


適切な点滴回数について
ABOUT APPROPRIATE NUMBER OF INSTILLATION

病気やがんを予防したい、とお考えならば…

  • 親族で「がん」にかかった方がいる場合
    月に1回の25gビタミンC点滴をお勧めします。
  • 「がん」にかかった親族がいない方
    2ヶ月に1回の25gビタミンC点滴をお勧めします。
  • 今後の健康やがん・病気予防に特に気をつかっていきたい、とお考えならば…
    月に2回の25gビタミンC点滴をお勧めします。
  • いつまでも若々しくいたい、美容や美肌などのアンチエイジングをしたい、とお考えならば…
    月に1~2回の25gビタミンC点滴をお勧めします。


ご注意
NOTES

  1. ビタミンC点滴療法中は、サプリメントによるビタミンC内服も一緒に行うと、ビタミンCの血中濃度が維持されやすくなり、さらに効果が高まります。(当院でも医療機関専用の内服のビタミンC製剤を販売しております)
  2. 高濃度ビタミンC点滴療法を初回に受ける場合には、必ず初めにG6PD採血を行います。後日、G6PD結果に問題ないことが分かってからの点滴になります。初回当日には点滴をお受けいただくことはできませんので、ご了承ください。
  3. 空腹で高濃度ビタミンC点滴を行うと、まれに気分が悪くなることがありますので、食事やおやつを食べてからのご来院をお勧めいたします。長時間の点滴となる場合には、召し上がるものをお持ちください。点滴中のご飲食もできます。


高濃度ビタミンC点滴の副作用について
ABOUT SIDE EFFECTS

高濃度ビタミンC点滴の副作用はほとんどなく、安全性の高い治療です。
しかし、個人の体質や既往疾患によっては、まれに副作用を起こすこともあります。
以下に、高濃度ビタミンC点滴を受けることができない疾患、副作用について説明します。

  1. G6PD欠損症による溶血性貧血

    G6PD欠損症という赤血球膜の遺伝子酵素異常がある方は、高濃度のビタミンCを血中に投与することで溶血性貧血を起こす危険性があります。
    大量の赤血球が破壊され、肝臓や腎臓の働きが落ち、重篤な副作用となるため、G6PD欠損症の方は高濃度ビタミンC点滴を受けることができません。
    当クリニックでは、事前にG6PDの酵素を測るために採血を行っており、G6PD欠損症の方には高濃度ビタミンC点滴は行っておりません。
  2. 腎不全、透析治療中、心不全、胸水・腹水、強い浮腫、重度の不整脈のある方

    これらの病気・症状をお持ちの方は、点滴で血管内に水分を入れることで症状が悪化する可能性があります。
    お身体への負担が大きくなることが予想されますので、初回診察時にご相談ください。
  3. 点滴刺入部痛

    ビタミンC点滴は高濃度であり浸透圧が高いため、点滴を開始すると刺入部に痛みを感じることがあります。
    事前に点滴内にマグネシウムを添加することで痛みが出現しないようにしておりますが、痛みが出現した際には、点滴速度を調整する、マグネシウムを追加する、温湿布を行うなどの対処をしております。
  4. 低血糖様症状

    まれに低血糖を起こし、冷や汗やめまい等の症状がでることがあります。これは、ビタミンCとブドウ糖の化学構造が似ているため、血管内に投与したビタミンCをブドウ糖と身体が誤って認識し、血糖を下げようとしてインスリンが過剰に分泌されることが原因です。点滴前に食事を済ませるなどして、空腹時の点滴は避けるようにお願いしております。
  5. 見かけ上の高血糖

    簡易血糖測定器で測る血糖が高値になることがあります。低血糖の項目で記載しているように、ビタミンCとブドウ糖の化学構造が似ているため、測定器がビタミンCとブドウ糖を識別できないことが原因です。点滴終了後数時間は、見かけ上血糖が高くなっているだけなので、自己血糖測定やインスリン注射をしている方は注意してください。測定は、点滴終了後12時間以上経過してから行ってください。
  6. 眠気

    ビタミンCの抗ヒスタミン作用によって、眠気やぼーっとするなどの症状が出ることがあります。
    ※抗ヒスタミン作用…花粉症やアレルギーを抑える薬を飲むと、眠たくなるのと同じようなものです。
  7. 口渇

    高濃度ビタミンC点滴は利尿作用があるため、のどが渇きます。
    点滴中は、水分補給をこまめにおこなってください。点滴を受ける際は、お好みの水やお茶を持参してください。
  8. 低カルシウム血症

    稀ですが、ビタミンCにはカルシウムを尿として排出する作用があるため、低カルシウム血症を起こすことがあります。手や足がつる感じや手足のしびれなどの症状が出ることがありますが、カルシウム製剤の投与で速やかに改善します。当院では、点滴内にグルコン酸カルシウムをというカルシウム製剤を添加しており、このような症状を予防するようにしております。
  9. 腎結石、尿管結石

    非常に稀ですが、結石を発症したという報告があります(高濃度ビタミンC点滴とは無関係ではないかとも考えられております)。
    ビタミンCの代謝物のひとつにシュウ酸があり、尿中のシュウ酸が増加するとシュウ酸カルシウム結石となることが原因と考えられています。
  10. アレルギー

    非常に稀ですが、使用する薬剤に対してアレルギーがあると、蕁麻疹やかゆみ、息苦しさなどのアレルギー症状を起こすことがあります。
    アレルギー症状が出現した際には、点滴を中止し、症状に対する治療を行います。