こんにちは、医師の中島です。
前回からの続きです。
現代人の多くが交感神経にバランスが傾いているのはなぜでしょうか?
なぜなら、現代人の生活は交感神経を刺激しやすい環境だからです。街は夜でも明るく、夜遅くまでパソコンやスマホのまぶしい画面を見る人が多数。さらには仕事のストレスや、現代社会ならではの情報過多も緊張をもたらします。結果、高血圧や胃腸の機能低下、メンタル疾患などのリスクが高まるのです。
自律神経の乱れを防ぐ第一歩は「生活のルーチン化」です。食事や睡眠のタイミングや、毎日の習慣をできるだけ一定化し、選択肢を少なくしましょう。
まず、朝の行動のルーチン化は重要です。
朝からあれこれやるべきことに追われると、交感神経への切り替わりが急激すぎて疲労を招いてしまいます。起床時間、洗顔や歯磨きの段取り、食べるもの、通勤路などを固定した習慣にすれば「次はどうする」と迷う必要がなく、心に余裕が生まれます。
早起きをして、時間に余裕を持たせることも有効です。できた時間で散歩を楽しめば、早朝の空気や静かな街の風景が自律神経を自然なリズムに整えてくれます。
そして、モノを減らすことも大切です。
服装にさほどこだわりがないなら、衣類の枚数は少なめにして服装の組み合わせを数パターンにしましょう。
情報量がシンプルになり、服装選びの際のストレスを軽減できます。
カバンの中身を少なくするのも同様に効果的です。
最小限の持ち物なら準備も簡単、荷物も軽くて済みます。オフィスのデスク周りのモノも必要最低限に抑えましょう。
いかがでしたか?
モノと選択肢を減らして、迷う機会をつくらないことが、自律神経を乱さず情報過多社会を生きる知恵の一つかもしれませんね。
次回も自律神経を乱さない生活習慣についてお話していきます。
週の中日ですね、一息ついて後半も頑張っていきましょう。