こんにちは、医師の中島です。
今回は脂溶性ビタミンと油の食べ合わせです。
ビタミンには「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の2種類があります。水に溶けやすく、尿や汗とともに体外に排出されやすい「水溶性ビタミン」に対し、「脂溶性ビタミン」は、油に溶けやすく、肝臓や脂肪細胞に貯留されて毎日少しずつ消費される特徴があります。
脂溶性ビタミンには、次の4つが挙げられます。
私の覚え方は、脂溶性ビタミンは、D、A、K、Eなので、「脂溶性ビタミンは4つダケ(DAKE)」と覚えています。
【ビタミンD】
【ビタミンA(β-カロテン)】
【ビタミンK】
【ビタミンE】
脂溶性ビタミンを効率良く摂るには、油と一緒に摂ることがポイントです。
ビタミンKが豊富な「ほうれん草」を例に挙げると、「お浸し」よりも、良質な脂質を豊富に含むごまと組み合わせた「ごま和え」の方が、脂溶性ビタミンの吸収率が高まる調理法となります。
また、脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンと比べて熱に強いため、油で炒めて調理することにも向いています。しかし、油は加熱すると酸化しやすい性質を持つため、加熱するときは熱に強く酸化しにくいオレイン酸が豊富な「エキストラバージンオリーブオイル」がおすすめです。
相乗効果
それぞれの栄養素が有効に働き、その効果が倍以上に活かされる食べ合わせ
例
◯にんじん(ビタミンA)
オリーブオイルで炒めて、「にんじんしりしり」に。
◯きのこ類(ビタミンD)
オリーブオイルで炒めて、「きのこのオリーブオイル漬け」に。
◯アボカド(ビタミンE)
スライスして、トマトなどと和えてアマニ油をかける。
いかがでしたか?
いずれも不足しがちなビタミンなので、適切な油とともに効率よく摂取したいですね。
週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。