おはようございます。医師の秋山です。
さて、皆さんは「サルコペニア」という言葉はご存知でしょうか?
聞いたことはあるけど、よく知らないという方も多いのではないかと思います。
「サルコペニア」とは
→全身の筋肉が減少し、筋力や身体能力の低下をもたらしている状態のことです。
つまり、年齢とともにサルコペニアになっていくということになります。
「いつまでも元気で暮らしたい」
「いつまでも運動したり、旅行に行きたい」
私は常々そう思っています。
そのためにはなるべくサルコペニアが進行しないようにしないといけません。
それではどのようにすればサルコペニアを防ぐことができるのでしょうか?
「筋肉を作るのはたんぱく質だから、たんぱく質を摂ればいいんじゃないの?」
うーん、いいところをついていますが、たんぱく質を摂るだけではダメです。
たんぱく質の代謝を回すのに必要なビタミンB群が必要になってきます。
つまり、タンパク質も摂り、かつビタミンB群などの栄養素も摂らないといけません。
さらにさらに、それだけではまだ十分ではないです。
たんぱく質やビタミンB群を消化吸収するのは、消化管です。
腸内環境が悪いと、リーキーガット症候群(いわゆる腸漏れ)を引き起こしていまい、せっかく摂ったたんぱく質やビタミンB群を消化吸収してくれません。
加えて、善玉菌はビタミンB群を作ることができます。腸内環境が良ければ、善玉菌がどんどんビタミンB群を作ってくれるんです。
いかがでしょうか。
将来、元気で健康に長生きするためには
①筋肉の材料であるたんぱく質をしっかりと摂る。
②たんぱく質代謝に必要なビタミンB群をしっかり摂る。
③たんぱく質やビタミンB群をしっかりと消化吸収するために腸内環境を良くする。
この3つが全て必要です。
詳しい内容については、9月に書籍を発売予定ですので読んでいただけたら嬉しいです。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。