福岡天神内視鏡クリニックブログ

こうやって老けていく!「酸化」と「糖化」について

おはようございます。医師の秋山です。

 

さて、今回は、私たちが老けていく原因について解説していきましょう。

 

我々の体はどのようにして老けていくのでしょうか?

ざっくり説明すると、我々の体を作っている細胞の「酸化」と「糖化」によって老けていきます。

 

酸化は別名「体のサビ」

糖化は別名「体のコゲ」

 

と呼ばれています。

 

それぞれ解説したいと思います。

まずは「酸化」です。

「酸化」は生き物だけでなく、植物や、金属などの無機質な物体でも必ず起こるものです。

そこに酸素がある限り必ず起こります。

我々は普段、呼吸をして生きてます。空気中に酸素が含まれていますので、吸い込んだ酸素のうち数%が活性酸素となり、細胞を傷つけ、老化を促したり、病気になったりすると言われています。

 

この「酸化」は、生き物が誕生してからずっとつきまとってる反応ですので、我々の体の中で「酸化」に対する防御システムがすでに自然と備わっています。

ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質を使って予防することができるようになってるんですよね。

 

次に「糖化」です。

「糖化」は、体内で余った糖とタンパク質がくっつくことにより起こる反応です。

有名な例えとして、ホットケーキミックスに含まれる糖とたんぱく質である卵などを混ぜて焼くとホットケーキが出来上がります。ホットケーキはこんがりきつね色になると思いますが、このきつね色になったホットケーキが「糖化」です。

 

詳しく説明すると、「糖化」の過程で、糖から「アルデヒド」という物質が作られ、それがたんぱく質とくっつくことにより、AGEs(糖化最終生成物)が作られます。

これは、食べ物を調理した時に発生するコゲにもAGEsがくっついてます。

 

実は体内の細胞には、このAGEsが結びつく受容体が存在し、この受容体にAGEsがくっつくことにより、細胞が炎症を起こし、細胞が老化していきます。

 

さて、この「糖化」ですが、飽食時代になってから起こるようになってきました。

つまりは「酸化」と違い、「糖化」はまだ歴史が浅いんです。

 

このため、「糖化」に対してまだ体内で防御システムが発達していません。ですので、「糖化」が起こらないように自分で気をつけなければいけないことになります。

 

いかがだったでしょうか。以上が「酸化」と「糖化」の解説でした。

次回は「酸化」と「糖化」の予防法について解説したいと思います。

 

 

先日、濱かつで食べたオランダかつ御膳です。相変わらず美味しいです。

大学時代は部活の先輩とよく濱かつに行ってました。千切りキャベツとご飯のおかわり3杯がノルマだったのを思い出します。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

癌にならない腸活 実践メルマガ講座 乳酸菌バナー 内視鏡チャンネルバナー