福岡天神内視鏡クリニックブログ

身体が喜ぶ食べ合わせ術

こんにちは、医師の中島です。

 

今回は、タンパク質と亜鉛の食べ合わせです。

 

「賢い頭」の素地をつくるタンパク質

タンパク質は筋肉や髪、爪などの細胞や、代謝に不可欠な酵素や免疫に関わる抗体などの構成材料となる、生命活動に欠かせない栄養素です。また、神経細胞同士を行き来する神経伝達物質や、その神経伝達物質をキャッチする細胞の受け取り装置(レセプター)、脳からの指令を全身に伝えるホルモンの材料にもタンパク質が必要です。神経伝達物質の働きにより電気信号の行き来や情報伝達がスムーズになることは、記憶力や集中力、理解力のアップに役立ち、認知症の予防にもなります。つまり、タンパク質は身体の土台となる脳や心においても欠かすことのできない栄養素です。

タンパク質の合成には亜鉛が必要

タンパク質の摂取源としては、大豆製品やきのこなどの「良質なタンパク質」がおすすめですが、タンパク質が全身の細胞で働くためには、ビタミンやミネラルが不可欠です。中でも亜鉛はタンパク質の生成に必須の成分です。また、亜鉛は免疫力アップや有害ミネラルの解毒、生殖能力の維持、味覚・嗅覚を正常に保つなどの働きもあります。

亜鉛が多く含まれる食材には、主に牛肉やレバーなどの肉類が挙げられますが、同時に有害物質を取り込むリスクも伴うため、牡蠣や高野豆腐、アーモンド、納豆、のりなどがおすすめです。

 

相乗効果: それぞれの栄養素が有効に働き、その効果は倍以上!

    海老+高野豆腐

「海老」は鶏むね肉に匹敵する高タンパク食品です。カルシウムや鉄などのミネラルや、タウリン、ビタミンE、アスタキサンチンなども豊富に含まれています。

「高野豆腐」は亜鉛の他にも、鉄、カルシウム、マグネシウムなどを多く含み、料理に一品加えるだけで栄養価がグンと上がります。また、日持ちが良く、使い勝手が良いのもうれしいポイントです。

 

加工食品との食べ合わせには要注意!!

ちくわやハムなどの加工食品に含まれているポリリン酸などが亜鉛をはじめとしたミネラル類の吸収を妨げてしまいます。ポリリン酸はインスタント食品やスナック菓子などにも含まれているため、摂り過ぎには注意が必要です。

 

いかがでしたか?

普段、不足しがちなタンパク質をできるだけ効率よく摂取するためにも、亜鉛の摂取も心がけましょうね。

 

週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

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