福岡天神内視鏡クリニックブログ

身体が喜ぶ食べ合わせ術 part 7

こんにちは、医師の中島です。

 

今回は紫外線の強い夏にぜひ摂りたいビタミンCとビタミンEについてです。

 

テーマ:ビタミンCとビタミンE

目次:

1、夏は身体が酸化しやすい⁈

2、ビタミンCの働き

3、ビタミンEの働き

4、ビタミンEを助けるビタミンC

5、ビタミンCとビタミンEの理想の食べ合わせ

 

夏は身体が酸化しやすい!?

肌や細胞の老化を防ぐ抗酸化ビタミン

ビタミンCとビタミンEはビタミンの中でも特に抗酸化作用が高く、「抗酸化ビタミン」とも呼ばれます。「抗酸化ビタミン」は、夏の強い紫外線やストレス、農薬や放射性物質、添加物など身体に有害なものが入ってきた時に体内で過剰に発生する「活性酸素」を抑制し、身体の働きを正常に保っています。活性酸素を抑制できずにいると、シミ・しわやアトピー、アレルギーなどの原因となり、さらには体内の細胞を傷つけ、脳卒中、動脈硬化、心筋梗塞、ガンなどの生活習慣のリスクを高めるともいわれています。

 

ビタミンCの働き

  • コラーゲンの合成に必要不可々で、血管や皮膚、粘膜、骨を強くする
  • 免疫機能の向上、抗ストレスホルモンの合成、解毒作用がある
  • シミのもとであるメラニン色素の生成を抑える
  • 鉄や銅の吸収やヘモグロビンの合成を助ける

ビタミンEの働き

  • 血行促進により、肩コリや疲れ目、冷え性の解消、美肌を保つ
  • 黄体ホルモンや男性ホルモンなどの代謝に関わり、生殖機能を維持する
  • 更年期障害の軽減

ビタミンEを助けるビタミンC

ビタミンEは、細胞膜や脳など、身体の中でも脂質が多いところが活性酸素によって酸化してしまうのを防ぐ働きを得意としますが、活性酸素があまりにも大量発生すると、ビタミンEの抗酸化作用も追いつきません。そこで、一緒に摂りたいのがビタミンC。ビタミンCは、働き過ぎて壊れかけたビタミンEを活性化させて、再び元気に働くことができるように助けてくれます。

 

ビタミンCとビタミンEの理想の食べ合わせ

相乗効果

それぞれの栄養素が有効に働き、その効果が倍以上に活かされる食べ合わせ

 

パプリカ✖️アーモンド

成熟してから収穫されるパプリカは、未熟な状態で収穫されるピーマンよりも栄養価が高いことが特長。特に赤パプリカは野菜の中でも群を抜いてビタミンCが豊富で、ピーマンの約2倍のビタミンC、約3倍のβ-カロテンを含んでいます。また、ビタミンCを熱や酸化から守る働きをもつビタミンPが含まれています。

アーモンドはビタミンEの他、悪玉コレステロールの減少や血圧低下に働きかける不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸が豊富。また、食物繊維やカルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富な栄養満点食材です。

パプリカとナッツの炒め物などいかがでしょうか?

肉厚でしっかりとした組織に守られているパプリカは、加熱してもビタミンCが壊れにくいのが特徴。また、ビタミンEは油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。

 

甘夏✖️ブロッコリー

甘夏はビタミンCの他、疲労回復に役立つクエン酸が豊富です。ブロッコリーはビタミンA・C・Eの抗酸化ビタミンをすべて含んでおり、その組み合わせは抗酸化作用バツグン!夏でもさっぱり食べやすいサラダなどがおすすめです。

 

いかがでしたか?

紫外線対策として、日焼け止めや日傘など身体の外からの対策は常識となっていますが、身体の中からの対策として積極的にビタミンC✖️ビタミンEを摂りましょう。

 

週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

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