福岡天神内視鏡クリニックブログ

脳の老化、そして認知症へ

こんにちは、医師の中島です。

 

前回、朝食を摂らないと、昼食後の血糖値が急上昇し糖尿病のリスクが高くなることをお話しましたが、実は、これを繰り返していくと認知症のリスクも高まります、、こわいですね。

 

今回は「脳の老化」についてのお話です。

 

脳の老化は40代から始まるのはご存知でしょうか?

物忘れや置き忘れ、言葉がスムーズに出てこない、「アレ」「ソレ」といった指示代名詞を使うことが増えていませんか?

 

まずは、脳の老化のメカニズムと正体について。

認知症は病気の進行とともに過去の記憶が徐々に失われ、やがて家族すら認識できなくなる恐ろしい病気です。

しかし、認知症に至る前の「脳の老化」は、適切なケアをすれば予防できることがわかってきました。

脳の老化は細胞レベルから始まります。加齢とともに細胞内の水分量が減少すると、血液中の栄養を細胞に取り込む力が弱まり、栄養をエネルギーに変換する代謝経路の効率が悪くなるのです。この代謝機能の低下が始まるのは40代からで、40歳時点の脳機能を100とすると、80歳では60程度にまでエネルギー産生量が低下するといわれています。

エネルギー産生が減少すると、日中の活動で脳に溜まった老廃物を処理する効率が悪くなるため、アミロイドβやレビー小体といった異常タンパク質が蓄積しやすくなり、やがて認知症を引き起こすというわけです。

 

そのため、脳の老化を防ぐには、血流をよくして脳にエネルギーがいきやすい状態を保ち、スムーズに代謝が行われるようにして、異常タンパク質を溜めないようにすることが重要です。

 

また、脳内では細胞同士の繋がりを維持するのにも多大なエネルギーが必要になります。脳細胞は新しい刺数を受けると瞬時に樹状突起という手を伸ばして他の細胞と繋がりますが、それを固定するには繰り返しの学習と十分なエネルギーが必要です。

この機能が低下すると記憶力や理解力、判断力、動体視力まで低下し、視野狭窄などの症状も現れます。

これが「脳の老化」の正体です。

脳の老化が始まると、物忘れや置き忘れが増えます。言葉がスムーズに出てこない、「アレ」「ソレ」といった指示代名詞を使うことが増えるほか、新しいことへの意欲が低下し、物事に対する興味が薄れ、うつ傾向が強まります。それまで楽しかったことなどが面白く感じなくなるなど、全般的に反応が鈍くなります。

これらの症状は、早い人では30代から現れることもあります。しかし、認知機能が本格的に低下するのは55歳頃からで、ここを境に記憶力、理解力、判断力が急速に衰えていきます

自分の状態に「不如意感」(「いつもと何か違う」という違和感)を覚えたら要注意です。これまでこなせていた仕事にミスが多くなる、忘れ物が以前に比べて明らかに多い、何事にもやる気が起こらない、など40代以降でそんな感覚を覚えたら、脳の老化を強く疑うべきです。

 

次回は脳の老化を進めてしまう要因についてお話していきます。

 

週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

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