福岡天神内視鏡クリニックブログ

身体に良いコーヒーの飲み方とは?Part 2

こんにちは、医師の中島です。

 

まずは、外来で割と質問される、「コーヒーは胃に良くないですか?」について。

結論から申し上げますと、ブラックコーヒーを空腹時に飲むと、胸やけや胃もたれなどの原因になりえます。

コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸、タンニンには、アルコールと同様に胃酸を過剰に分泌させる働きがあるためです。

ですので、コーヒーは食後に飲むか、空腹時や胃の調子がすぐれない時に飲むなら、カフェインレスやミルクや豆乳を混ぜると胃に優しくなりますね。

 

では、前回からのコーヒーのお話の続きです。

 

☕️イライラしたときは、ホットorアイス?

コーヒー本来の良さを享受したいなら、淹れたてをブラックで飲むのが一番です。温めることで香りの成分の揮発性が高まるので、ホットコーヒーであれば、コーヒーの持つアロマの香りから心を落ち着かせ、リラックス効果を得ることができます。

ですから、ストレスフルな状態のときにホットコーヒーを飲めば、その香りで気持ちをリフレッシュでき、さらにカフェインの持つ覚醒作用で次の仕事にも集中して意欲的に取り組めるでしょう。

なお、缶コーヒーは香りの効果が薄れがちですが、選ぶならブラックがベスト。甘い缶コーヒーは糖分を多く含むので、空腹時に飲むと血糖値が急上昇して自律神経が乱れ、逆に疲れを感じるようになってしまうこともあります。

 

☕️二日酔いにコーヒーが効くって本当?

二日酔いで頭が痛いときにコーヒーを飲むと、カフェインによる利尿効果で、頭痛の原因となる「アセトアルデヒド」が排出され、さらにアセトアルデヒドにより拡張した血管を収縮させる働きもあるので頭痛の緩和が期待できます

その際、ブラックでなく牛乳や豆乳を加えてカフェラテやソイラテにすると、低下しがちな胃腸機能に優しく、また肝機能や疲労回復のサポートにも役立ちます。

なお、イライラしたり、落ち込んだときもカフェラテがお勧め。牛乳に含まれるアミノ酸の一種「トリプトファン」が、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の材料となり、気分が落ち着く働きのサポートになります。

 

☕️コーヒーを飲むと痩せる?

カフェインは摂取後30分~1時間程度で体脂肪の分解を促し、血液中に遊離脂肪酸として放出させます。

ただし、これは脂肪が血液中に移動しただけなので、それを消費するための運動が必須です。ですから、運動前や外回りでたくさん歩くときなどは、身体を動かす前にコーヒーを1杯飲んでおくと、脂肪燃焼効果が期待できます。

 

いかがでしたか?

コーヒーのメリット、デメリットについて少しは参考になりましたか?

様々な効能を上手く活用していきたいものですね。

 

週の中日ですね、一息ついて後半も頑張っていきましょう。

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