こんにちは、医師の中島です。
突然ですが、冷凍食品って美味しくて便利ですよね。最近では多種多様な冷凍食品が販売されており、時短にも一役買います。
私も時々、娘の弁当を作りますが、必ず一品は冷凍食品にお世話になっています。
しかし、いいことばかりではありません。
危ない落とし穴にも注意が必要です。
さて、冷凍食品にはどのようなものが使われているでしょうか。注意すべき成分をチェックしていきましょう。
加工デンプンは粘り気を出したり、デンプン質の劣化を防ぐために使用され、冷凍食品のみならず、麺、餅、お菓子、練り製品などにも使われています。原料には遺伝子組み換えのトウモロコシが使われている可能性もあり、さらにそれに化学物質を加えて作り出すため、使用されている化学物質が遺伝子組み換えされた原料にどう作用し、どんな影響があるかはよくわかっていません。
実際、化学物質で加工したデンプンは11種類ありますが、その中の2種類は、海外では安全性に疑問が残る(発ガン性を否定できない)ということで、乳児向けの食品への使用が禁止されています。しかしなから日本では、一括表示で「加工デンプン」としか記載されておらず、何が含まれているかわからないのが現状です、、こわいですね。
酸化防止剤とは、保存料や防カビ剤などのように食品の変質を防ぐために使われる食品添加物です。
酸化防止剤で特に気をつけるべきは「亜硫酸塩」と「BHT」、「BHA」です。
亜硫酸塩は酸化と変色を防止する効果に加えて漂白効果もあり、ワインやドライフルーツに使用されています。水に溶けやすいため、胃腸の弱い人が摂取するとアレルギー反応をおこし、頭痛や腹痛の要因となります。また、ドライフルーツは体に良いと思って摂取量が多くなると、肝臓で解毒しきれず、免疫系へのダメージや、ガンや神経毒性、生殖器系への影響も懸念されます。
「BHT」、「BHA」はバターやショートニング、魚介加工品によく使用されている酸化防止剤です。これまでに発ガン性や胎児の先天障害を誘発するなどの報告がされています。
冷凍庫から出して電子レンジで温めるだけで、おかずの一品になる便利な冷凍食品ですが、マイナス15℃以下で保存するため、変色や味の変化などがないように、これまで述べたような様々な添加物が使用されています。
子供たちも口にする機会の多い冷凍食品、できれば添加物フリーの自家製冷凍食品を作りたいものです。
いかがでしたか?
これまで6回にわたり日常生活に潜む様々なワナについて述べてきました。
危ない添加物を避けていくための知識を得る一助となれば幸いです。
週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。