福岡天神内視鏡クリニックブログ

コーヒーはいつ飲むのが効果的か?

おはようございます。医師の秋山です。

 

以前、私のブログで、「食物繊維は朝食で食べた方が一番効果的である」ということを解説しました。

食物繊維は朝、昼、夕のいつ食べると一番効果的なのか?

 

今回は、コーヒーに関する報告がありましたのでここで解説したいと思います。

コーヒーを飲んでいる方って結構多いですよね。

「お酒は飲みませんがコーヒーは毎日飲みます」

という方も沢山います。どちらかというと女性に多いような印象です。

 

コーヒーは適度に飲めば健康に寄与すると言われていますが、どのタイミングでコーヒーを飲むのが一番効果的なのかを調べた報告がありました。

Wang X,et al, “Coffee drinking timing and mortality in US adults.” Eur Heart J.2025 Jan 08

 

コーヒーを飲まないグループ、朝(午前中)にコーヒーを飲むグループ、朝から夜まで終日コーヒーを飲むグループに分けて調べたところ、

コーヒーを飲まないグループに比べ、朝にコーヒーを飲むグループは、全死亡と心血管死のリスクが低下したとのことです。

ちなみに終日コーヒーを飲むグループは、これらのリスク低下は認めなかったとのことでした。

 

しかも朝にコーヒーを飲むグループは、コーヒーの摂取量が増えるとリスクもより低下してました。ちなみに終日コーヒーを飲む群にはコーヒー摂取量との関連はありませんでした。

面白いデータですよね。なんで朝にコーヒーを飲んだ方が効果的なんでしょう?

食物繊維も朝食で摂った方が効果的であることを考えると、朝は体の細胞が栄養を有効利用しやすいんでしょうね。

 

ちなみに、腸活的な目線からコーヒーを考えてみると

①カフェインが腸のぜん動運動を亢進させる。

②コーヒーに含まれるオリゴ糖が腸内細菌のエサになる。

③リラックス効果によりセロトニンが分泌される。

といったことが挙げられます。

 

ただし、コーヒーを飲み過ぎるとカフェインの利尿作用により、脱水となって便秘になりますから注意が必要です。

私はいつも患者さんに、コーヒーは1日2杯程度にしましょうと説明しています。

 

いかがだったでしょうか。

コーヒーを毎日飲む方、ぜひモーニングコーヒーをしてみましょう!

日曜日の朝はスタバでモーニングコーヒーを飲むのが習慣です。ホッとするひとときです。

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。