おはようございます。医師の秋山です。
6月3日に、日本人のためのがん予防指針が更新されました。
「科学的根拠に基づくがん予防法5+1」というタイトルで、この予防指針は不定期に更新されています。
前回が2024年10月頃でしたので、1年8ヶ月ぶりの更新ということになります。

これは、国立がん研究センターを中心とした研究班が、最新のエビデンスに合わせて更新し、一般向けに分かりやすくしたものです。
まずは今回のがん予防指針を簡単に説明すると
①たばこ
・たばこは吸わない
・他人のたばこの煙を避ける
②お酒
・飲酒を控える
③食生活
・減塩する
・野菜と果物不足にならないようにする
・熱い飲み物や食べ物は冷ましてからとる
④身体活動
・日常生活を活動的に過ごす
⑤体重
・体重(BMI)は適切な範囲にする
⑥感染
・感染の検査や予防接種を受ける
となっています。
前回と変更になった点は3つあり、下線を引いたお酒と体重と感染です。
お酒に関しては、前回までは「節酒する」だったのが、「飲酒を控える」に変更になっています。
これは、昨今の「飲酒に安全な量は存在しない」というエビデンスによるものです。
体重に関してですが、前回までは、推奨BMIが男性21-27、女性21-25だったのが、男女ともに21-25に変更になっています。
これは、BMIが高くなるほどがんリスクが高くなるためです。
感染に関してですが、「感染しやすい年齢や状況、さらに感染経路を正しく理解し、予防接種や適切な治療を受ける」ことを強く推奨しています。
これは、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、ヘリコバクター・ピロリ菌が、がんの発生に直接関係していることが明らかであるためです。
お酒が「ほどほどに」から「飲まないように」に変更になったのが耳の痛い話ですね。
「米国食事ガイドライン2025-2030」でも、「お酒は可能な限り飲まないように」と警告しています。
現在のエビデンスでは、「お酒に安全な量は存在しない」というのがスタンダードになったということですね。
いかがだったでしょうか。
今回のがん予防指針を参考にしながら、自分の生活習慣について今一度見直してみましょう。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。