おはようございます。医師の秋山です。
さて、健康のために運動している方って多いのではないかと思います。
実は、運動不足も、運動のしすぎも、どちらも活性酸素の影響で老化が加速します。
適度な運動というのがベストですね。
長生きしたい人、いつまでも若々しくいたい人は適度な運動をするようにしましょう。
それでは、運動っていつ行えばいいのでしょうか?
食事前がいいのか?食後がいいのか?
朝がいいのか?夕方がいいのか?
今回は運動のタイミングについて解説したいと思います。
まず、運動は食事前と食後はいつがいいのでしょうか?
なんとなく、食後の方が良いような気がしますよね。
これはその通りで、食事前よりも食後の運動の方が効果的です。
論文報告でも、食事前の運動よりも食後の運動のほうが、肥満も解消するし、筋力もつくということが証明されています。
Hiroyuki Sasaki, et al,” Eating meals before wheel-running exercise attenuate high fat diet-driven obesity in mice under two meals per day schedule” Chronobiol Int. 2015 Jun;32(5):6777-86
まあ確かにこれはなんとなくわかりますよね。食事で摂取したたんぱく質が筋肉の増大に作用するからだと考えられます。
運動の効果は48時間持続すると言われています。運動後にたんぱく質を含む食事をきちんと摂ると、筋肥大のスイッチが入りますので、運動後もしっかりとたんぱく質を摂るようにしましょう。
それでは、運動は朝と夕ではどちらが良いのでしょうか?
これは、目的によって変わってきます。
例えば、筋力をつけたい!という場合は、朝よりも夕方の運動の方が効果的に筋力がつくとのことです。
逆に、老後のフレイル(筋力低下)予防を行いたい!という場合は朝の運動のほうが効果的とのことでした。
なぜそうなのか、詳しいメカニズムは分かっていないとのことです。
まとめると、
①運動は食前よりも食後の方が効果的
②運動後48時間は効果が持続するため、運動後もしっかりとたんぱく質を摂る
③朝の運動は老後のフレイル(筋力低下)予防に効果的
④夕の運動は筋力アップに効果的
いかがだったでしょうか。それぞれの目的に合わせて運動をしましょう。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。