福岡天神内視鏡クリニックブログ

インフルエンザかも?そんな時はマスクしましょう。

おはようございます。医師の秋山です。

 

さて、皆さんは普段の生活でマスクしてますか?私は通勤中も診療中も常にマスクをしています。

コロナ禍の時は、街を歩けばマスクだらけでしたが、最近ではマスクしている人がむしろ少ない印象ですよね。

 

さて、そんなマスクですが、「マスクは効果がある派」と「マスクは効果がない派」に分かれており、今でも議論されています。

 

そして、マスクに関して最近出た論文報告が面白かったので解説します。

Lai J,et al, “Relative efficacy of masks and respirators as source control for viral aerosol shedding from people infected with SARS-Cov-2:a controlled human exhaled breath aerosol experimental study” EBioMedicine.2024Jun:104:105157.

 

この論文は、

「コロナウイルスに感染した人が、普段の生活で口から吐き出しているウイルスを、マスクをすることによってどの程度抑えることができるか?」

ということを調べてます。具体的には、呼気中に吐き出されたウイルスをPCRで測定しています。

 

実は、コロナだけでなく、風邪やインフルエンザウイルスなどに罹患した人は全て、ウイルスがくっついた微小のエアロゾル(水蒸気のようなもの)を放出し、大気中に撒き散らしています。

このエアロゾルは、咳はもちろん、会話や呼吸するだけでも放出されています。

この論文では、コロナウイルスに感染した人を対象にしていますが、内容的には風邪のウイルスやインフルエンザウイルスでも同じことが言えると思ってください。

 

そして結論ですが、布マスク、不織布マスク、N95マスク全てにおいて、吐き出されるウイルス量を減らしたということでした。

 

効果がある順に並べると

N95マスク>不織布マスク>布マスク>>>マスクなし

となります。

 

つまり、ウイルスに感染した人がマスクをすると、空気中に撒き散らすウイルスは確実に減るということです。ゼロにすることはできませんが、集団レベルではこれが非常に大きな意味を持つんですね。

 

それでは、感染していない健康な人がマスクする意味はあるのでしょうか?つまり、マスクは感染予防になりうるでしょうか?

これについてもきちんと報告があります。

Wang Y,et al,” Reduction of secondary transmission of SARS-CoV-2 in households by face mask use, disinfection and social distancing: a cohort study in Beijing, China” BMJ Glob Health. 2020 May;5(5):e002794.doi: 10.1136/bmjgh-2020-002794.

コロナウイルスの家族内感染予防をマスクで行う場合、どのパターンが一番効果的なのかを検証しています。

効果的なパターンから並べると

感染者も未感染家族もマスク>感染者のみマスク>未感染家族のみマスク>誰もマスクなし

という結果でした。

 

つまり、感染している人も、感染していない人もマスクをしていると、感染の連鎖を防げるということです。

マスクで微小エアロゾルが吐き出されにくいのであれば、マスクによって微小エアロゾルを吸い込みにくいことにもなりうると考えると、この結果は納得ですね。

いかがだったでしょうか。

ウイルスに感染している方もしていない方も、今一度マスクの重要性について考えてみると良いかと思います。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。