福岡天神内視鏡クリニックブログ

ビタミンDは腸活に必要な栄養素です。

おはようございます。医師の秋山です。

 

皆さんはビタミンDは摂ってますか?

 

 

 

 

 

 

ちょっと前に、「日本人の98%がビタミンD不足」という衝撃的なニュースがありましたが、我々のクリニックで行なっているオーソモレキュラー栄養解析検査でも、意識してビタミンDを摂取していなければ、必ずビタミンDが不足 するという結果が出ています。

ビタミンDをしっかりと摂っていれば、ほとんどの病気の予防ができるのではないかと個人的には思っていますので、サプリメント等をうまく利用して効率よくビタミンDを摂るようにしましょう。

 

さて、患者さんから

「ビタミンDを摂ることは、腸活になりますか?」

と質問されることがあります。

答えは「YES」です!

ビタミンDを意識して摂取することは、立派な腸活の1つです。

その理由を説明したいと思います。

 

理由その1

ビタミンDの血中濃度が上昇すると、腸内細菌の多様性が上がるということがわかってきました。

腸内細菌の多様性が上がるということは、沢山の種類の腸内細菌が増えるということです。腸内細菌の種類が増えれば増えるほど、腸内環境は良くなりますので、ビタミンDをしっかりと摂れば腸内環境がよくなるということになります。

 

理由その2

そしてさらに、ビタミンDの血中濃度が上がれば、善玉菌の1つである酪酸菌も増えるという論文報告もあるんです。

Robert L Thomas, et al;” Vitamin D metabolites and the gut microbiome in older men.” Nature communications. 2020 Nov 26;11(1);5997.

 

理由その3

ビタミンDは、腸のバリア機能を維持し、腸上皮細胞の密着結合を強化する作用もあります。

具体的には、ビタミンDは腸粘膜に存在するビタミンD受容体(VDR)に結合して、

腸の粘膜細胞の間のつなぎ目を強くするんです。また、ビタミンDは抗炎症作用もありますので、腸内の慢性炎症を抑え、腸粘膜の修復も行ないます。

 

いかがだったでしょうか。ビタミンDをしっかりと摂っていれば、自然と腸活を行なっていることになります。

私はビタミンDサプリメントを毎日飲んでおり、常にビタミンDの血中濃度を高値に保っています。

皆さんも意識してビタミンDを摂取するようにしましょう。

 

先日、外で朝食を摂りました。アボカド、卵、豆類、海藻といった腸活的に100点なプレートです。美味しくいただきました。

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。