福岡天神内視鏡クリニックブログ

飲み放題にご用心、そして番宣です!

おはようございます。医師の秋山です。今回はお酒にまつわる話です。

居酒屋でよく2時間飲み放題とかありますが、飲み放題の時ってついつい飲みすぎてしまうことありませんか?そんなの当たり前だよと思う方も多いでしょうが、本当にみんな飲みすぎてしまうのでしょうか?そういう当たり前だと思っていることを実際にリサーチし、証明するのも研究の醍醐味の1つです。

平成30年8月に、飲み放題とそうでない時の飲酒量について研究された報告がありました。筑波大学の吉本尚准教授らのグループが、関東の31大学35学部の学生533人を対象に、飲み放題の時とそうでない時で、1回の飲み会での飲酒量(アルコールg換算)に差があるか調査されています。結果をもとにグラフを作ってみました。縦軸は一度の飲み会での飲酒量です。(アルコール20g以下が1日の健康的な飲酒量の目安です。アルコール20gは酒の種類で換算すると、ビール500ml、日本酒1合、焼酎0.6合、ワイン1/4本です。)

 

 

 

 

 

男子学生は、飲み放題なし;アルコール量48.2g、飲み放題あり;アルコール量85.9g
女子学生は、飲み放題なし;アルコール量36.5g、飲み放題あり;アルコール量63.7g
ということでした。

飲み放題での飲酒量が、そうでない時と比べ、男子学生で約1.8倍、女子学生で約1.7倍に増加しています。みんな飲み放題だと頑張って飲んでしまうんですね。

WHOは、性別を問わず1回の飲酒機会でアルコール60g以上摂取することをHED(Heavy Episodic Drinking;一時的多量飲酒)と定義し、危険な飲酒行動と警告しています。男子学生、女子学生どちらも飲み放題の時はアルコールを60g以上飲んでおり、HEDという危険な飲酒をしていることが分かります。

この結果は、大学生だけではなく、我々にもあてはまると思います。確かに、飲み放題は大体2時間1500円程度が相場で、生ビール1杯550円とすると、人間の心理として3杯は飲んで元を取りたい、と思いますよね。生ビール1杯で純アルコール20gですので、3杯飲めば60gでHEDを満たしてしまいます。

春は桜、夏は海、秋は満月、冬は雪―お酒を飲む機会は1年中あります。飲み過ぎに注意したいですね。

 

最後に宣伝です。当院医師である平島徹朗先生が、2月12日(火)午前8時30分より、NHKのあさイチに出演されます!健康に関する特集です。お時間がある方は是非ご覧ください!

2月12日NHKあさイチの特集のページ

http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/190212/1.html

当院出演の番宣動画です。

https://youtu.be/w-rcEd-Iio4

 

 

 

 

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