おはようございます。医師の秋山です。
「先生、やせたいのですけどどうしたらよいですか?」
と聞かれることがあります。その人に合わせたアドバイスをするようにしていますが、基本的に私がおススメしているダイエット法は、「整腸剤を継続して飲むこと」です。
あとは、できれば夕食の炭水化物(主に白ご飯)を少し減らして、その分おかずをしっかり食べるという緩い方法です。
それだけです。
「体重は1か月に0.5~1㎏減らすだけでいいですよ。減らない月があっても気にせず、1年間で5~6㎏減らしてみましょう」
と言います。
ところで、男性と女性はどちらがダイエットに成功しやすいと思いますか?
正解は男性です。
奥さまが協力してくれる男性は、これだけでスッと体重が落ちることが多いのです。
白ご飯をおかずに”置き換える”だけなので、お腹が空いて困ることもありません。
我慢する必要がないので、楽で続けやすいのが特徴です。
また、男性の場合はお酒の量を減らすだけでもスッと体重が落ちることがあります。
逆にダイエットがなかなか上手くいかないのは、女性です。
「いろいろなダイエットをしてきたけど、結局戻っちゃうのよね」
とすぐにリバウンドしてしまうと言います。
なぜ女性はダイエットが上手くいかないのでしょうか?
女性はホルモンバランス周期がありますので、男性のように単純に体重が減っていきません。
生理前などは水分をため込むプロゲステロンが多く分泌されるために、1か月の中でも体重が落ちにくい時期が出てくるので、心が折れやすくなります。
また男性でも言えますが、数か月すると体重が落ちなくなる時期が来ます。
人間には「ホメオスタシス」といって、元の身体に戻ろうという働きがあります。
そこでも心が折れてしまいがちになりダイエットが続かなくなります。
結論を言いますと、「緩く、ストレスなく継続する」こと
となります。
ストレスなく継続する、とは特に何かを頑張ることなく自然に習慣化していくことです。
頑張ってダイエットしようとしても、それがストレスになっていると体重は減りません。
「ストレス」そのものがダイエットの大敵になっています。
ストレスを感じた時に出る「コルチゾール」というホルモンが脂肪を蓄えてしまうからです。
ストレスがあると、なんとなくもしくは無性に甘いものが食べたくなりませんか。
糖質(炭水化物)を摂ると、ますます体重は増えてしまいます。
「甘いものが止められないのよね」
という女性はストレスが多いのかもしれません。
そこでまず整腸剤を1日に1回で食べ物のように習慣化することからおススメします。
整腸剤を継続して飲むと、ストレスに強くなると言われています。
整腸剤を継続して飲むと「デブ菌」が減って、「ヤセ菌」が増えるようになります。
腸内環境が太りにくい状態になり、ストレスをあまり感じないようになると、特に頑張ることなく太りにくくなる体質を作ることができます。
そこで緩めに白ご飯ををおかずに置き換えていけば、意識しなくとも体重が減ってくるというからくりです。
短期的に頑張って体重を減らしてそれを維持するのではなく、1~2年かけてゆっくり5~10㎏減らす方が楽だと思います。
ところで体重計は、毎日乗った方が結果的に体重は増えにくくなります。
増えていても減っていても一喜一憂せずに、「ああ、これくらいの体重なんだな」と自覚するくらいで十分です。
いつの間にか体重は、頑張らなくても自然と減っていくことでしょう。
我慢とストレスは禁物。楽に継続することがダイエットのヒケツです。
「俺は白ご飯が大好きなんだよ!」
「甘いものを食べないなんて、ありえないわ!」
と言う方、気持ちはとても分かります。
なので、まずは整腸剤の継続内服から始めてみませんか?
数か月続けたあたりから自然と、食の嗜好が変わってくるのではないかと思います。
「それほど甘いものや白ご飯を食べなくとも、肉や魚、野菜が食べたいな」となってきたらもう80%はダイエットに成功したようなものです。
いつからでも気軽に始められます。まずはドラッグストアに行ってみましょう。
ビオフェルミンS、強ミヤリサン、ザ・ガードといった整腸剤、わかもとやエビオスなどの酵母でも良いと思います。
長期に続ければ続けるほど、効果が出るでしょう。
ちなみに、整腸剤は「クスリ」と考えなくても大丈夫です。ヤクルトを飲んでいるくらいにして食事の一部として習慣にしてみましょう。
栄養成分表は、3大栄養素の多い順から表示してあります。
あたりめは、タンパク質が豊富で炭水化物(糖質)が少ない。
塩分が多いところは要注意ですが、「太りにくい食べ物」と言えます。
ソフトバンクホークスの試合開始時円陣の声出し。
西田哲朗選手があたりめをポケットから取り出し、
「あたりめーのことを、あたりめーにしましょう!」
とチームを爆笑させていました。