おはようございます。医師の秋山です。
今回はさつまいもについて語りたいと思います。
さつまいもの旬と言えば寒い季節ですが、最近はスーパーで1年中見かけるようになりました。焼き芋にすると美味しいですよね。
ちなみに焼き芋は「ホクホク系」「しっとり系」「ねっとり系」に分かれ、それぞれ根強いファンがいます。
さて、そんなさつまいもですが、食べすぎるとおならがたくさん出ることで有名です。皆さんも一度は経験したことがあるのではないかと思います。
それでは、なぜさつまいもを食べるとおならがたくさん出るのでしょうか?
「それは・・・食物繊維が豊富だからかな?」
と思った方、実は正解のようで正解ではないです。
原因は2つあると言われています。
①さつまいものデンプンが食物繊維に絡まっているから。
普通、デンプンは小腸で吸収されてしまいます。ところがさつまいものデンプンはその一部が食物繊維に絡まっており、消化されずにそのまま大腸まで届いてしまうんですね。
すると、善玉菌が未消化のデンプンを栄養として発酵し、これにより多量のガスが発生してしまい、おならとなってしまいます。
②ヤラピンという物質が腸のぜん動運動を促進するから。
さつまいもにたくさん含まれるヤラピンという物質が、腸のぜん動運動を促進してくれますので、これもおならが出てしまう原因と言われています。
さつまいもを切った時に断面から白い液体が出ませんか?あれがヤラピンです。
ちなみに、さつまいもを食べすぎたことによるおならは臭くありませんので安心して食べてください。
いかがでしょうか。さつまいもを食べすぎておならが出たらこのように説明してあげましょう。そうすればモテ度アップ間違いなしです。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。