おはようございます。医師の秋山です。
今回は、コーヒーは体に良いのかを最新の知見を交えながら解説していきたいと思います。

コーヒーが好きな人って非常に多いですよね。
お酒は飲みませんがコーヒーは毎日飲むという患者さんも非常に多いです。
コーヒーに含まれている成分で有名なのが、カフェインとポリフェノールです。
実はこの2つが健康に寄与しているんですね。
コーヒー1杯のカフェイン量は80~120mg、ポリフェノール量は200~500mgであり、紅茶や緑茶と比べると、どちらも多いです。
カフェインの効果を簡単に挙げると、覚醒効果、リラックス効果、胃酸分泌増加、腸ぜん動運動亢進などがありますね。
そして実は、コーヒーにはカフェインの役目を和らげるような成分はほとんど入っていないんです。紅茶や緑茶にはカフェインの作用を和らげる成分が入っていますので、コーヒーはカフェインがダイレクトに利きやすいことになります。
そしてポリフェノールですが、コーヒーに含まれる主なものは「クロロゲン酸」です。コーヒーのあの独特の苦味成分となってます。
実は「クロロゲン酸」は、小腸でほとんど吸収されずに大腸まで到達し、腸内細菌の餌になるんです。
実際、「クロロゲン酸」は腸の餌になり、腸内細菌の多様性を高め、短鎖脂肪酸を産生するという報告があります。
Saygili S,et al,” Effects of Coffee on Gut Microbiota and Bowel Functions in Health and Diseases: A Literature Review”Nutrients.2024 Sep 18;16(18):3155.
まとめると、コーヒーのカフェインで腸を刺激し、そしてポリフェノールが腸内細菌の餌となり、短鎖脂肪酸が産生され、健康に寄与するということになります。
それでは、コーヒーはいつ飲むのが良いのでしょうか?
コーヒーを飲むタイミングについて調べた報告があります。
Wang X,et al, “Coffee drinking timing and mortality in US adults.” Eur Heart J.2025 Jan 08
コーヒーを飲まないグループ、午前中にコーヒーを飲むグループ、朝から夜まで終日コーヒーを飲むグループに分けて調べたところ、
コーヒーを飲まないグループに比べ、朝にコーヒーを飲むグループは、全死亡と心血管死のリスクが低下したとのことです。
ちなみに終日コーヒーを飲むグループは、これらのリスク低下は認めなかったとのことでした。
この報告から考えると、朝食と昼食くらいまでにコーヒーを飲んでしまった方が健康には良さそうですね。
そして1日の摂取量ですが、カフェイン量から考えると、2〜3杯程度が良いと思います。
どんなものも、摂り過ぎると体には良くないですからね。
以上、コーヒーの話でした。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。