おはようございます。医師の秋山です。
福岡院には、便秘の患者さんがたくさん来院されます。
そこでよく
「水をたくさん飲んでるのですが、硬い便のままで便秘が解消されないんですよね」
という相談を受けます。

理由は2つありますので、1つずつ解説していきたいと思います。
理由①水分量と飲み方が間違っている。
まず、理想的な水分量ですが、一般的に、体重1kgあたり30mlと言われています。
つまり、体重が50kgであれば、50×30=1500mlとなります。
ちなみに、これは食事の水分量は除いた量です。
ですので、食事とは別に、水やカフェインレスのお茶などを1日1500ml飲みましょう、という計算になります。
そして次に飲み方です。
この水分1500mlを数時間で飲み干してしまう人がいますが、これはNGです。
個人的には、12時間かけて1日量を飲むのが良いと思ってます。
あまり早く飲んでしまうと、
小腸で水分が一気に多量に吸収される。
→血液の濃度が一時的に薄まってしまう。
→体は、血液の濃度を一定に保とうとして、尿として水分を排泄する。
こんな感じで、短時間で水分を摂ってしまうと尿として出ていきますので、あまり意味がないものになってしまいます。
それでは、ちびちび飲んだ水分は、小腸で吸収されずに大腸まで届いて便が軟らかくなるのでしょうか?
これもよく聞かれる質問なのですが、これは間違いです。
ちびちび飲んでも、小腸で吸収されることに変わりはありません。
そもそも、水分を摂る目的は、大腸に水分を届けるためではありません。
大腸に、余分な水分を吸収させないためです。
大腸は、水分やミネラルを吸収する役目があるのですが、これは、体内の水分量を見ながら調節してまます。
つまり、体内が脱水状態であれば水分を吸収しますし、逆に体内に水分が充分量あれば水分の吸収量を減らしています。
我々の体は、発汗や不感蒸泄により水分が常に奪われています。
ですので、こまめに水分を取らないと、知らないうちに体は脱水状態になってしまうんですね。
まとめると、水分を摂る目的は
「大腸に水を届けるのではなく、大腸に水分を奪わせないため。」
になります。
次回は、水分だけ摂っても便秘が解消しないもう1つの理由を解説したいと思います。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。