福岡天神内視鏡クリニックブログ

便秘を考察する その9 便秘を解消させる正しい水分摂取の仕方

おはようございます。

前回は便秘が悪化する理由の1つとして、「水分不足」が関与していることについてお話ししました。

 

頑張って水分を摂取しても間違った方法で摂取していては、期待される効果が得られません

そこで今回は便秘を改善させる水分の摂り方と水分摂取に適した飲み物についてお話ししたいと思います。

 

 

①毎日少しずつ飲む量を増やしていく

大まかな指標ですが、1日に最低限必要な水分量は、「体重(kg)×0.04(L)」と言われています。

体重50kgの場合、1日に必要な最低限の水分は、約2Lとなります。

この水分量は、必要最低限の水分量なので夏場や多量に汗をかいた後などは、この必要最低限な水分にくわえて、失われた分の水分も上乗せする必要があります

今まであまり水分を摂っていなかった人が突然1日に2Lもの水分を摂ろうと思っても中々できません。

少しずつ摂取量を増やして目標摂取量が摂れるようにしていきましょう。

 

 

②1回に飲む量は少なくしよう

私たちの身体は一度に摂取する水分量が200mL以上になると、身体は余分な水分が入ってきたと認識してしまい、すぐに尿として排泄しようとしてしまいます

このため、1回に飲む量が多くなると、せっかく頑張って摂取しても身体に吸収されません

一度に飲む量は一口程度で何回にも分けて摂取し、1日かけて目標の摂取量を摂るようにしましょう。

 

 

③摂った水分の見える化がオススメ

もともとはあまり水分を摂らなかったなどの長年の習慣の改善は、成果がみえないとなかなか継続困難です。

ペットボトルなどで摂取量が目にみえて分かるようにすると達成感が得られやすくモチベーションアップにつながります

 

 

④カフェイン・アルコール摂取は控えよう

緑茶、コーヒー、紅茶などカフェインが含まれるものの摂取は控えましょう

カフェインは利尿作用があるため、頑張って摂ったつもりでも尿として排泄されてしまうため、便に移行する水分量が減ってしまいます

もちろんアルコールも摂取した水分にはカウントされません

また、カフェインが含まれていなくてもスポーツドリンクやジュースなどで多くの水分を摂取するのもオススメしません

これらには、糖質が含まれるため、毎日、沢山摂取すると、高血糖を来たし、糖尿病のリスクを高めます

摂取する水分は、ミネラルウオーターや麦茶、爽健美茶、デカフェのコーヒーなどカフェインや糖質が含まれないものにしましょう

 

 

⑤起床直後には必ず水分を摂取しよう

水分は目標の摂取量を1日かけて摂ればいいのですが、起床直後の水分摂取は必ず習慣づけましょう

朝は腸のゴールデンタイムです

起床直後に水分を摂取すると胃腸が刺激されるため、排便促進効果が期待できます

 

 

便秘で悩んでて、その便が硬い便の場合は、まずはその治療の第一歩として水分摂取から始めましょう

これから、夏に向けてドンドンと暑くなり、体内の水分は不足気味になります。

しっかり水分摂取を行いましょう!!

お悩みの方は、是非一度、ご相談ください。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。