おはようございます。医師の秋山です。
さて、私は以前「難消化性デキストリン」についてブログで解説しました。
最近、「イヌリンとどう違うの?」という質問を受けることが多かったので、ここで違いについて解説したいと思います。
「イヌリン」も「難消化性デキストリン」も、スーパーやドラッグストアで購入できます。
写真左がイヌリンで、右が難消化性デキストリンです。
こんな感じで、どちらも、手軽に摂取することができる「水溶性食物繊維」です。
「イヌリン」は、菊芋、ニンニク、玉ねぎなどの野菜に含まれています。
「難消化性デキストリン」は、主に果物の中に含まれています。
ここで、2つの違いその1です。
どちらもサプリメントとして販売されていますが、「イヌリン」は天然の野菜から抽出されています。対して「難消化性デキストリン」は、トウモロコシのでんぷんから人工的に作られています。
どちらも効果としてはほぼ一緒です。以下のような効果があります。
①食後血糖を抑制する効果がある。
②脂肪の吸収を抑制し、内臓脂肪や中性脂肪を減らす。
③大腸まで到達し、善玉菌のエサとなり、「短鎖脂肪酸」が作られる。
さらに、2つの違いその2です。
どちらも善玉菌のエサとなりますが、「難消化性デキストリン」は摂取量の半分がエサとなりますが、「イヌリン」は摂取量の全てがエサになります。
つまり、イヌリンの方が効果的に整腸効果を期待できますね。
また、どちらも水溶性食物繊維ですので、過剰に摂取すると下痢を誘発します。
どちらも1日5g前後の摂取がベストだと思います。
最後に、2つの違いその3です。
「イヌリン」は、「機能性表示食品」に沢山使用されています。対して、
「難消化性デキストリン」は、「機能性表示食品」だけでなく「特定保健用食品」にも使用されています。
「機能性表示食品」は消費者庁に書類を提出すれば認可されますが、「特定保健用食品」は国が厳正な審査を行い、許可されたものです。
つまり、「特定保健用食品」の方が信頼性が高いと言えます。
いかがでしょうか?
興味がある方はぜひ飲み比べてみてくださいね。
スタバに行くと、商品がハロウィン仕様になっていました。
焼き芋フラペチーノとドーナツです。気分はハロウィンですね。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。