みなさんこんにちは。
萱嶋です。
週末は急に寒さが増しました。
地球環境が明らかに変化しています。
また、インフルエンザや風邪が流行しています。
体調を崩さないように注意してください。
今回のテーマも、「診療中よくある質問」です。
診療中に患者さんからよくされる質問を回答していきます。
内視鏡検査や診察を受けて疑問に思った方は参考にしてみてください。
4. 大腸ポリープを切除した際、傷口を閉じるためクリップを使われました。
その後、クリップを外す必要がありますか。
↓
クリップは1ヶ月以内に自然脱落することが多いです。
クリップを除去する処置は必要ありません。
便と一緒に排出され、小さいので肉眼で確認することは難しいことが多いです。
仮に体内に残っていたとしても、人体に害はありませんので問題ありません。
5. 胃にポリープがあると言われました。摘除しなくてよいのですか。
丸くて出っ張っている球状のものを全般に「ポリープ」と呼んでいます。
まず、「大腸ポリープ」は、腫瘍性病変である腺腫、または過形成ポリープが多いです。
腫瘍性病変は、癌になる可能性がありますので、切除の適応です。
「胃のポリープ」は、非腫瘍性である胃底腺ポリープや過形成性ポリープが多くそのほとんどが、悪性化しにくいです。
胃のポリープのほとんどは、経過観察となります。
「胃がん」は、ポリープを経由せず、小さい時から「がん」の状態で発生します。
このことからも、胃のポリープを切除することはまれで、基本的には1-2年毎の上部消化管内視鏡検査を行って経過を見ていきます。
今回も「診療中よくある質問」を紹介しました。
診察中に聞き忘れた、あれってどうなんだろうという疑問が、このブログの内容にあればうれしいです。