福岡天神内視鏡クリニックブログ

腸管洗浄液②

みなさんこんにちは。

萱嶋です。

 

今回は前回の続きです。

腸管洗浄液の後半です。

 

 

紹介する腸管洗浄液

➀モビプレップ

②ニフレック

③マグコロールP

④ピコプレップ

⑤サルプレップ

⑥ビジクリア

 

④ピコプレップ(ピコスルファート/ クエン酸マグネシウム配合剤:日本ケミファ)

飲みやすさに優れたピコプレップ

ピコプレップの最大の長所は服用量の少なさ(150ml×2回)と飲みやすさです。

検査の前日の夜と当日の2回に分けて計300mlを服用します。前日はピコプレップを150mlの後、透明な飲み物(水以外:スポーツドリンクやソフトドリンクなど)を2~3時間かけて1250ml以上飲む必要があります。

他の腸管洗浄剤に比べて洗浄力がやや弱いことと、検査前日の夜にも服用するため睡眠時間帯に便意がやってくるのも難点です。

過去に大腸内視鏡の前処置で苦しい体験をした患者さんなどで使用しています。

 

⑤サルプレップ(富士製薬工業)

3種類の硫酸塩を成分といています。

服用時に製剤をパックに移し替えたり、溶かしたりする必要はなく、ボトルからそのままコップに入れて飲むだけです。

ボトル1本(480ml)を30分ほどかけて、服用量の2倍の量の水分(約1L)と交互に飲んでいきます。最大でボトル2本(960ml)まで服用可能。苦みが残るレモン味。洗浄力が強いので、便秘気味の人にも向いています。

サルプレップの服用方法は、検査当日の1日投与、検査前日当日の分割投与の2タイプがあります。

 

⑥ビジクリア(リン酸ナトリウム製剤:ゼリア新薬工業)

腸管洗浄剤で唯一の錠剤です。ビジクリアは5錠を200mlの水分で15分かけて服用します。これを10回繰り返して計50錠を飲み切る必要があります。

1錠のサイズが大きいうえ、強めの塩味という飲みにくさがあるものの、「液体の薬を1.5~2L飲むのは生理的に無理! でも錠剤なら我慢できるかも」という患者さんに対して使用します。

 

腸管洗浄液は様々な種類があります。

腸管洗浄液は、大腸内視鏡検査のためには非常に重要ですが、検査前の食事も重要です。

次回は、大腸内視鏡検査前の食事について紹介いたします。

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