おはようございます。医師の秋山です。
日本人って漫画が好きな方多いですよね。実は私も好きです。
小学生の頃、お金がなかった私は、友達が買った週刊少年ジャンプを読ませてもらうのが楽しみでした。
さて、そんな日本の文化とも言える漫画ですが、医療に関する内容を題材にした漫画もたくさんあります。いわゆる「医療系漫画」というジャンルです。
「医療系漫画」で真っ先に思いつく漫画は何ですか?
間違いなく「ブラックジャック」ですね。
手塚治虫先生による医療系漫画の金字塔であり、1973年から連載が始まりました。つまり、「ブラックジャック」が世に出てからちょうど50年もの月日が経っているんです。
「ふん、所詮漫画でしょ。」
という声が聞こえてきそうですが、実は現代の医療分野において、漫画が盛んに活用されていることをご存知でしょうか。
2007年に「グラフィック・メディスン」という概念がイギリスで提唱されました。
簡単に説明すると、
「医療従事者が医療知識を勉強したり、患者さんに病気の説明を行なったりするのに漫画を活用しましょう」という概念です。
実は当院のホームページにも、漫画を用いて内視鏡検査の説明を行なっています。ぜひ一度ご一読ください(私も登場します)。
このように、漫画は我々医療従事者と患者さんとのコミュニケーションの手段として、重要なツールの1つになっているんですね。
私は現在も休日に医療系漫画を読んでます。漫画を読むことで私の医療知識のアップデートにも一役買っており、楽しみながら医学知識を学んでます。
そこで、最近読んだ漫画の中で面白かったちょっとマニアックな医療系漫画を3つ紹介したいと思います。
①Dr.Eggs(ドクターエッグス)
医学部生が主人公の漫画で、あの「ドラゴン桜」で有名な三田紀房先生の最新作です。
高校時代に成績が良かったため、何となく地方大学医学部に入学した主人公が、大学で医学を学ぶことにより、人間的に成長していく物語です。
医学の知識だけでなく、「ポモドーロテクニック」など、実生活でも役立つ勉強法が学べます。医学部を目指している学生は必読の書です。
②神辺先生の当直ご飯
小児医療とグルメの融合という新しい医療系漫画です。
小児救急当直で繰り広げられるドクターと患者さんの人間模様と、当直の合間で料理好きな小児科の先生が作る夜ご飯が絶妙にマッチしています。いわゆる「飯テロ」というやつですね。
小児医療の知識もしっかりと勉強でき、思わず唸ってしまいます。
料理レシピも掲載されており、ついつい料理したくなりますよ。
③ドクタープライス
医師1人紹介したら、報酬は300万円ー
医師専門の転職仲介業者が主人公という今までなかった医療系漫画です。
主人公の前職は医師であり、より沢山お金を稼ぐために医師専門の転職仲介業者になります。
医療加算制度というちょっとわかりにくい分野が、素人が読んでも分かりやすく、かつ面白く学べます。近い将来、実写化させるのではないでしょうか。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。