こんにちは、医師の中島です。
前回まで「食べ順」についてお話してきましたが、
現実の食事がいつも理想通りにいくとは限りません。外食で麺類しか食べられなかったり、コース料理で食べる順番をコントロールできなかったり、時間がなくて朝にパンしか食べられなかったりすることもあると思います。
そんなときは、その1回の食事は忘れましょう。
完璧を目指そうとすると挫折してしまいます。
次の食事で調整したり、翌日の食事を節制して、1週間単位で帳尻を合わせる感じで大丈夫です。
何より大切なのは、無理なく習慣化して続けること。神経質になりすぎて挫折してしまっては意味がありません。
例えば、極端な糖質制限をしてもストレスで長く続きませんし、筋肉が落ちて基礎代謝が下がり、太りやすい体質(リバウンドしやすい)になってしまいます。
糖質制限のために、とある有名病院に入院した糖尿病の人たちが、ストレスのあまり退院したその足で向かいのラーメン店に駆け込んだという笑い話もあります。
また、「16時間断食」、残りの8時間のみで食事を摂るという時間制限型のファスティングが一時期、流行りましたが、絶食時間が長くなりすぎると、ストレスや低血糖症状、集中力の低下などを感じることもあり、無理をして継続しようとすると心身に悪影響を及ぼす可能性もあります。
ある動物実験では、絶食時間が長いと脳が「早くエネルギーを吸収したい」と炭水化物を強烈に欲することがわかっています。
基本は、やはり無理のない範囲で1日3食をきちんと摂ることです。
目指すべきは「我慢する食事」ではなく、「必要なものをきちんと摂りながら整える食事」です。
特に、老けないためにはタンパク質の摂取が非常に重要なので、まずはどの食材にタンパク質がどれくらい含まれているのか、また今食べている食材にどのような栄養素が入っているのかに興味を持ち、意識することから始めてみてください。

意識が行動を変え、それを持続することで習慣化につながります。
私は買い物する際には必ず裏の成分表示、生産地などを確認するようにしていますが、完璧主義になると食べるものがなくなるし、ストレスにもなるので気にしすぎないようにしています。
食事は人生の重要な要素です。
「決めごと」と「楽しみ」の両輪でメリハリをつけて長く続けることが大切ですね。
週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。