おはようございます。医師の秋山です。
さて、今回はレジスタンとスターチについて話をしたいと思います。
レジスタントスターチは、消化されにくいでんぷんの総称です。これが小腸で消化されずに大腸まで届いて腸内細菌のエサになります。発酵性食物繊維の仲間になりますね。
特にレジスタントスターチを好む腸内細菌と言えば、酪酸菌です。
近年、レジスタントスターチを摂ることで酪酸菌が増え、それにより大腸がんの予防になるという報告が出てきてます。
Zhang Y,et al,” Resistant starch reduces glycolysis by HK2 and suppresses high-fructose corn syrup-induced colon tumorigenesis”J Gastroenterol. 2024 Oct;59(10):905-920.
そしてこのレジスタントスターチを含む食べ物で有名なのが、冷めたご飯です。

お米を炊くと、きれいに並んでいたでんぷんの結晶が乱れます。そしてこれを一度冷やすと、乱れていたでんぷんの結晶がまた密に並ぶんですね。これを老化と言います。
老化したご飯にレジスタントスターチが増えているわけです。
そして、冷やしたご飯をレンジで温め直しても、レジスタントスターチは残っていると言われています。冷飯を温め直してもパサついているのは、レジスタントスターチが残っているからなんですね。
それでは、サトウのごはんに代表されるようなパックのごはんはレジスタントスターチが増えているのでしょうか?
これは増えています。
学会での口頭発表レベルですが、パックご飯は通常の炊き立てご飯よりもレジスタントスターチは増えており、パックごはんを加熱してもほとんど残ったままという結果が出ています。
これは、原材料でごはんの老化を防ぐような添加物が入っていないからと考えられます。
それでは、コンビニおにぎりはどうでしょうか?なんとなくレジスタントスターチが増えている印象がありますよね。
これは個人的な見解ですが、コンビニおにぎりは、炊き立てのふっくら感やもちもち感を維持するために、つまりはご飯の老化を防ぐために様々な添加物が入っています。
乳化剤、酵素剤、加工澱粉、油脂などですね。
これらはどのおにぎりにも大体入ってますので、コンビニおにぎりはレジスタントスターチは増えていないと考えた方が良いと思います。
ですので、レジスタントスターチをご飯から摂りたい場合は
①冷凍ご飯を温めて食べる
②パックごはんを温めて食べる
このどちらかが良いでしょうね。
皆さんもレジスタントスターチを食べて、酪酸菌を増やして、大腸がんを予防しましょう。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。