おはようございます。医師の秋山です。
さて、今回は老化について話をしたいと思います。

誰でも起こってくる老化。しかしながら誰だっていつまでも若々しく過ごしたいと思っているものです。
そもそも老化ってどんなイメージがありますか?
年齢を重ねるごとに徐々に老化してく・・・そんなイメージではないでしょうか。
実は、そんなイメージを覆す研究報告があります。
アメリカのスタンフォード大学が2024年に研究論文を発表したのですが、当時はその結果がかなり話題になりました。
Shen X,et al, “Nonlinear dynamics of multi-omics profiles during human aging” Nat Aging. 2024 Nov;4(11):1619-1634. doi: 10.1038/s43587-024-00692-2. Epub 2024 Aug 14.
面白いのは、ヒトの老化を「見た目」で判断するのではなくて、体内の分子データを解析して客観的に老化を測定しているところです。
25歳から75歳の108名を対象に、最長6.8年間追跡してます。そして3〜6ヶ月おきに、血液、便、皮膚、鼻腔、口腔スワブを採取して、血液検査データ、腸内細菌、脂質、たんぱく質、RNAなどを調べ、老化によってこれらのデータが動くのを調べてます。
そして結果ですが、これらのデータが、44歳前後と60歳前後で大きな変化があったということでした。
つまり、44歳前後と60歳前後で老化が急激に進む傾向があるということです!
具体的には、
44歳前後→脂質代謝低下、アルコール・カフェイン代謝低下、心血管系リスク上昇
60歳前後→免疫機能低下、糖代謝低下、腎機能低下
となってます。
つまり、44歳前後で太りやすくなり、お酒に弱くなってくるということです。
さらに、60歳前後で感染しやすくなる、がんに罹りやすくなる、糖尿病になりやすくなるということになります。
なるほどという結果ですね。私個人の印象ですが、40歳を過ぎて太りやすくなりましたし、お酒も弱くなりました。恐らく、皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。
まとめると、年齢とともにゆっくりと老化が進み、44歳前後で1回目の大きな老化の波がやってきて一気に老化が進み、その後またゆっくりと老化が進んで60歳あたりで2回目の大きな老化の波がやってきてさらにまた老化が進む。
一般的な老化はこんな感じということになります。
我々としては、44歳前後と60歳前後でやってくる2つの大きな波をなるべく小さくしたいところです。
それでは我々はどうすればその波を小さくすることができるのでしょうか?
それはやはり「腸活」が鍵を握ります。
ヒトは年齢とともに善玉菌が低下してきますので、これにより腸内環境が悪化してきます。
普段から腸活を行い、善玉菌を増やして腸内環境を良くしてあげましょう。
そうすることにより、脂質や糖代謝も維持できますし、免疫力も維持できます。
腸活は「便通改善」から「老化を防ぐ」ことが目的です。これが最新の腸活のトレンドですね。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。