福岡天神内視鏡クリニックブログ

旅先で持っていると便利な薬

おはようございます。医師の秋山です。

 

先週、私はホノルルトライアスロンに参加してきました。ホノルルは実に4年ぶりの参戦です。

前回よりコースが難しくなっていましたが、なんとか完走できました!

完走記念に頂いたメダルです。

幸い、病気や怪我することなく無事に帰国することができましたが、旅先で体調が悪くなることってよくありますよね?

そこで今回は、私が旅行先で必ず持参する薬を紹介したいと思います。

 

①風邪薬として葛根湯

麻黄が入っており、体の中から汗を出して体を奮い立たせます。また、体温を上げることでウイルスをやっつけてくれる作用もあります。

なんか調子が悪い。やばい風邪引くかも。こんな時に1秒でも早く飲むのが効果的です。

 

余談ですが、風邪のほか、どんな症状にも効くと昔から言われているのが葛根湯です。頭痛、腹痛、関節痛など、とにかくどんな症状にも効果があると言われています。

 

②下痢や脱水、頭痛、二日酔いなどに効く五令散

五苓散は5つの生薬、沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、からなり、利水作用があると言われています。

 利水作用というのは体内の水分を調整する作用のことで、体内に水分が貯まっている状態(むくんでいる)時は水分を体外に出す利尿作用があり、体内が脱水状態の時は水分を体内に溜め込む抗利尿作用を呈します。効果効能としては、下痢、脱水にも効果があるし、むくみにも効果あり。二日酔いにも効果があります。天気が悪い時に出る頭痛などにも効果があります。

 

③総合胃腸薬としてパンシロン

胃粘膜修復作用(アズレンスルホ酸ナトリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)

胃粘膜保護作用(L-グルタミン)

制酸剤(炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、重質炭酸マグネシウム)

ロートエキス

と、胃腸薬に必要な成分が全て入った胃薬。胃痛や胃もたれなどの症状が出現した時の強い味方です。

 

④下痢止めとしてストッパ

下痢を止める作用があるロートエキスと抗菌作用が入った下痢止めであるベルベリンが配合されています。非常に効果の高い下痢止めです。

 

⑤解熱鎮痛剤としてロキソニン

熱が出てだるい時、あるいはひどい頭痛や筋肉痛、関節痛に効果があります。

緊急時のみに使いましょう。

 

これだけ持っていれば完璧じゃないでしょうか。

コロナ禍も落ち着き、今は気軽に国内、海外含め旅行に行きやすくなりましたので、ぜひ参考にしてください。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。