おはようございます。医師の秋山です。
さて、今回は食物繊維の話をしたいと思います。
よく患者さんから
「食物繊維ってカロリーゼロと考えていいんですか?」
と質問されます。
とてもいい質問だと思います。
正解は
「カロリーゼロである食物繊維もあれば、そうではない食物繊維もあります。」
です。
以前もブログでお話をしたと思いますが、食物繊維は善玉菌のエサになる「発酵性食物繊維」と「非発酵性食物繊維」に分かれます。
ちなみに、発酵性食物繊維はそのほとんどが水溶性食物繊維であり、一部不溶性食物繊維が入ってきます。
逆に言うと、非発酵性食物繊維はほとんどが不溶性食物繊維ということになります。
そして簡単に説明すると、「発酵性食物繊維」はカロリーがあり、「非発酵性食物繊維」はカロリーゼロになります。
例えば、
発酵性食物繊維の代表である「レジスタントスターチ」は、1g当たり2kcalあります。
非発酵性食物繊維の代表である「寒天」は0kcalです。
それでは、食物繊維を食べ過ぎるとカロリーオーバーになってしまうのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。
発酵性食物繊維の中で高カロリーなものでも1g当たり2kcalまでです。
つまり、1日21gの食物繊維が推奨量ですので、全て発酵性食物繊維で摂取したとしても、
21×2= 42kcal/日しかならないんですよね。微々たるものです。
ですので、カロリーを気にすることなく食物繊維をガンガン摂りましょう。
もちろん、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維はバランスよく摂取するようにしたいものです。
以上、食物繊維の話でした。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。