福岡天神内視鏡クリニックブログ

卵を食べて脳と腸をキレイにしましょう!

おはようございます。医師の秋山です。

さて、皆さんは普段から腸活をしているでしょうか。

 

以前からこのブログを通して、腸活についての大切さを説いているのですが、現在の腸活のゴールは、

「便通を良くすること」

ではなく

 「脳と腸を若く保って寿命を伸ばすこと!」

 になります。

 

以前も解説をしたことがあるのですが、脳や免疫臓器(=腸のことです!)が若いと、死亡リスクが56%も低下するという報告があります。

Oh HS,et al,” Plasma proteomics links brain and immune system aging with healthspan and longevity” Nat Med. 2025 Aug;31(8):2703-2711.

 

腸には、免疫細胞の7割が存在しています。

腸内環境が乱れることにより、免疫力が落ち、善玉菌が減ってきて、腸内細菌の多様性が低下してきます。

特に、善玉菌の代表である酪酸菌が減ると、制御性T細胞の活性が落ちてきます。

制御性T細胞は、免疫のバランスを取る役割でしたよね。この活性が落ちると、免疫がバランスを崩してしまいます。

そしてさらに腸漏れが起こってきます。

すると、体内にLPSといった毒素が全身を回り、体のあちこちで慢性的な炎症を起こしてしまうんですよね。

こんな感じで、腸内環境の悪化により、免疫がどんどん老けていくことになります。

 

また、腸漏れにより、毒素が血液脳関門を越えてきます。これにより脳内でも慢性的な炎症が起こり、脳内にゴミが溜まってきます。

こうして、腸内環境の悪化により、脳もどんどん老けていくんでしたね。

 

つまり、腸活を行うことで腸内環境が良くなれば、脳も免疫も若々しさを保つことができるというわけです。

 

そして、最近では、卵を食べると、脳も腸もキレイになると言われています。

卵を全く食べない人に比べると、週に1回でも卵を食べるだけで17%もアルツハイマー型認知症のリスクが低下するとのことでした。

最終的には、週5回以上食べることにより27%の認知症のリスク低下を認めています。

Oh J,et al,” Egg Intake and the Incidence of Alzheimer’s Disease in the Adventist Health Study-2 Cohort Linked with Medicare Data” J Nutr. 2026 Apr 17;156(6):101541.

 

なぜなのかはこれからまた研究されていくとは思いますが、要因の1つとしては、この食べ物に含まれるコリンという栄養素が関係していると言われています。

コリンは、脳内で、記憶に関係する神経伝達物質であるアセチルコリンの材料であり、脳細胞の細胞膜の材料にもなるからなんです。

 

アルツハイマー型認知症は、アミロイドβなどのゴミが脳に溜まって起こる認知症でしたよね。つまり、この食べ物でコリンをしっかりと摂ることにより、脳にゴミが溜まりにくくなる。

まさに、卵を食べることにより脳がキレイになっているということになります。

しかも、たったの週1回、これを食べるだけでも効果があるわけですから、食べない手はないと思います。

 

そして卵には、腸漏れを防ぐために必要な栄養素が含まれています。

代表的なものとしては、たんぱく質、そしてビタミンDです。

 

腸の粘膜は数日で新しく入れ替わります。細胞の主成分はたんぱく質ですので、なくてはならない栄養素なんです。

そしてビタミンDも腸漏れを防ぐために必須な栄養素です。

 

ビタミンDをしっかりと摂ることにより、

・腸内細菌の多様性が上がる。

・善玉菌の1つである酪酸菌も増える。

・腸のバリア機能を維持し、腸上皮細胞の密着結合を強化する作用がある。

・腸内の慢性炎症を抑え、腸粘膜の修復も行う。

 

と、腸だけでもこれだけの作用があるんですね。

卵でたんぱく質もビタミンDもしっかりと摂れますので、できれば毎日摂りたいところです。

 

いかがだったでしょうか。

卵を食べて、脳も腸もキレイにしてあげましょう!

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。