福岡天神内視鏡クリニックブログ

なぜ日本人は認知症が多いのか?

おはようございます。医師の秋山です。

 

私事ですが、今年の4月に

「名医がやっている 脳が老けない最強の腸活」

という書籍を出版させていただきました。おかげさまで売れ行きは好調で、重版も決定しています。

この書籍ですが、一言で表現すると、

 「脳が老けないために、脳にアプローチするのではなく、腸からアプローチしましょう!」

 といった感じの興味深い内容になってます。

 

誰でも脳が老けていくのは嫌ですよね。脳が老けていけば、そのうち認知症になってしまいます。

特に日本では、認知症患者数が非常に多く、人口当たりの認知症の割合も世界1位とまで言われているんです。

 

その理由はいくつか考えられますが、まず挙げられるのが、日本人の平均寿命が世界でもトップクラスであることです。認知症は加齢とともに発症リスクが高くなるため、長寿社会である日本では患者数も増えやすくなります。

そしてさらに、日本人はストレスの影響を受けやすい遺伝的背景を持つ可能性があることも指摘されています。

ストレスを受けると、「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは短期間であれば体を守るために重要なホルモンですが、慢性的に高い状態が続くと、記憶を司る海馬を中心に脳が萎縮していくと言われています。

 

日本の現代社会はストレス社会です。仕事のこと、家族のこと、お金のこと、将来のことなど、ストレスの原因になるものは沢山あります。これらは長期間続くストレスの原因となっているんですね。

つまり、日本人は慢性的にコルチゾールが高い状態が続いている可能性が高いです。

 

さて、そんなストレスを和らげる働きを持つ神経伝達物質の一つが「セロトニン」です。セロトニンは気分を安定させる働きがあることから、「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。

日本人では、使ったセロトニンをリサイクルする働きを担う「セロトニントランスポーター遺伝子」のSを持つ人の割合が約80%と、欧米人に比べて高いことが知られています。S型は、セロトニンをうまくリサイクルすることができないタイプと言われています。つまり、セロトニンが排出されてしまい、慢性的にセロトニンが不足している状態です。これは、ストレスの影響を受けやすい性格になりやすいということになります。

 

このような遺伝的特徴は、地震や台風など自然災害の多い環境の中で、危険を察知し慎重に行動する性質が進化の過程で有利だったからではないかと言われています。

確かに、日本人は石橋を叩いて渡るような慎重な性格の人が多いですよね。

 

いかがだったでしょうか。

将来、認知症にならないためにも、書籍を読んで、脳が老けない最高の腸活を行いましょう。

 

福岡院は8月9日から夏休みに入ります。8月16日から診療再開ですのでよろしくお願いします。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。