おはようございます。医師の秋山です。
最近、「BE:FIRST」というボーイズグループに軽くハマってます。7人組なんですが、その中でも、福岡(姪浜)出身のマナトを密かに推してます。
さて、今回は「お勧めの市販の胃薬」についてです。
これ、診療中もよーく患者さんから質問されます。
なかなか難しいんですよね。症状によって使い分けた方が良いと思うのですが、それではなかなか納得されない方もいらっしゃいます。
「どれか1つお勧めするとしたらどれですか?」こんな質問も多いです。
そこで、ズバリ、今回はお勧めの市販の胃薬を1つだけ挙げたいと思います。
あくまで個人の見解ですのでご了承ください。
それではいきなりですが発表します。
「太田胃散」です。「ありがとう。いい薬です。」でおなじみの薬です。
もうこれが市販薬のベストではないでしょうか。
ちなみに処方薬にはありませんので「先生、太田胃散を処方してください。」と主治医にお願いしても処方できません。
実はこの「太田胃散」ですが、発売されたのが1879年です。なんと140年以上も前に発売されたんです。ロングセラーで、市販の胃薬の売り上げランキングで常にトップ3に入っています。
つまりそれだけの売り上げがあるということは、それなりの理由があるんです。
それでは成分を見てみましょう。
太田胃散は、大きく3つの成分に分かれます。
①弱った胃の動きをよくする「健胃生薬」
②出すぎた胃酸を中和する「制酸剤」
③食べ物の消化を助ける「消化酵素」
です。
この3つが非常にバランスよく配合されています。
まず1つ目の「健胃生薬」には、7つの生薬が含まれています。
(ケイヒ、チンピ、チョウジ、ウイキョウ、ニクズク、ニガキ、ゲンチアナ)
これら生薬の独特の香りと、スッキリとした清涼感があります。
実はこれって胃も同じようにこの香りとすっきり感を感じてるんですよね。ですから、これで弱った胃の蠕動運動が促進され、消化も良くなっていくんです。
さらに、出すぎた胃酸を中和してくれる4種類の制酸剤も含まれておりますので、これで胃痛や胸焼けなども症状も抑えることができます。
最後に、消化酵素も1種類含まれておりますので、さらに消化を助けてくれます。
CMの通りで、本当に良い薬です。私は個人的に好きで、胃痛、胃もたれ、胸焼けなど感じたら飲んでます。
とりあえず、胃痛、胃もたれ、胸焼けなど、様々な上部消化管の症状を感じたらまずはこの太田胃散を飲んでみて、効果がなければ病院を受診しましょう。
以上、お勧めの市販薬の胃薬の紹介でした。
スープストックトーキョーのカレーが好きです。無花果チャツネのキーマカレーをスカして食べました。さらにとうもろこしとさつま芋のスープをセットでつけてスカし飲みです。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。