福岡天神内視鏡クリニックブログ

コーヒーは身体に良いのか?悪いのか?

おはようございます、医師の平島です。

コーヒーは身体に良いのか?悪いのか?という議論や論文が多数ありますが、結論は出ていない状況です。コーヒーに含まれているカフェインは依存性があるため、なんとなく毎日習慣で飲んでいると、なんとなく飲まないといられなくなるという常習性を伴ってきます。

カフェインは眠気を覚ましてくれるという良い面もありますので、良い使い方もあります。カフェインは飲んでから2,30分で効いてきますので、仕事や家事の合間に30分ぐらい昼寝をする直前にコーヒーを飲むと30分ぐらいして起きるときにちょうどカフェインが効いてきて、目覚めやすくしてくれ、その後の活動がスムーズになります。

コーヒーが大腸がんのリスクを低下させてくれるという海外の論文はありますが、日本の論文では男女とも大腸がんを低下させる明らかな因果関係はないとされているものが多く見られます。

便秘の方の生活習慣を聞いていると、

「コーヒーを水分代わりに摂取している」

という方を多く目にします。コーヒーに含まれているカフェインは利尿作用が強いため、コーヒーで水分摂取しているつもりでも、オシッコとして水分が出てしまいますので、逆に脱水になってしまいます。そうなると、腸内にも水分が移動できなくなり、便が硬くなり、コロコロした便が多くなり、便秘の原因となってしまいます。コーヒーを1杯飲んだら、水や麦茶を2,3杯飲む習慣をつけると良いと思います。

結論

コーヒーの常習性や脱水を助長することを考えると、コーヒー摂取は1日1杯程度に留め、コーヒー1杯を飲んだら、その後に水分を十分に摂取するのが良い飲み方だと思います。

私はコーヒーは週に1,2回の摂取に留めるように心がけています。

昨日も夜22時に福岡入りしました。夜の福岡空港は閑散としていて、寂しい雰囲気です

癌にならない腸活 実践メルマガ講座 乳酸菌バナー 内視鏡チャンネルバナー

平島 徹朗理事長

国立佐賀大学医学部 卒業。
大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。