福岡天神内視鏡クリニックブログ

整腸剤飲み比べ第2弾 ~腸内フローラを整えるには(エビオス vs. わかもと) 

こんにちは、医師の秋山です。

以前に書きました ”整腸剤” についてのブログは、おかげさまで来院される多くの方に読んでいただきました。

ありがとうございます。

☆彡整腸剤の飲み比べをしました ~腸内フローラを整えるには、どの整腸剤を内服したらよいのか?

最後まで読んでいただいた方で、「 ”わかもと” はどうなのですか?」

と質問をいただきました。

そう言われて見てみると、”わかもと”も「ビオフェルミンS」「強ミヤリサン錠」「エビオス」と共に、ドラッグストアに必ずというほど並んでいます。

いつもエビオスの横に並んでおり、箱の大きさも似ていて大きいことから、私は勝手に

エビオスvs. わかもと

という構図を勝手に作り上げました。沖縄の「ハブ vs. マングース」のようです。

 

では、わかもとについて見ていきます。

5.わかもと 1000錠 1日量27錠 ¥1814 1日当たり49.0円 (価格ドットコムの現在の最安値を掲載しています)

1日の内服量(多いです)、粒の大きさは、エビオスとほとんど同じです。

エビオスが小さいもので600錠でしたので、箱はわかもと1000錠の方が大きくなります。

同じビール酵母からできていますが、主観で言いますと味は ”おいしくありません” でした。

ドッグフードみたいな味がします(食べたことはないですが)。よく言えば、健康的な味です。

次に成分を見てみましょう。

ビタミンB群・ミネラルは、エビオス同様に含まれています。

同じビール酵母から作られているので、必須アミノ酸などのアミノ酸はバランスよく含まれています

食物繊維は含まれていないようです。ここはエビオスの方が優れています。

わかもとには、アスペルギルス・オリゼーNK菌と乳酸菌が含まれています。ここはわかもとには明記されていないので、わかもとが優位でしょうか。

アスペルギルスと聞くと医療関係者はすぐ「カビ」を連想しますが、そうではなくNK菌からアミラーゼやプロテアーゼといった消化酵素が生み出されて、胃腸の調子を改善する用です。

 

「エビオス vs. わかもと」をまとめますと、

1.値段、粒の大きさ、箱の大きさ(携帯のしにくさ)はほぼ変わらない。

2.味はエビオスの方が、ビール味で飲みやすい

3.わかもとには、消化酵素と乳酸菌が含まれている(エビオスには消化酵素や善玉菌については明記されていません)。

個人的にはエビオスの方が飲みやすかったですが、個々人の胃腸に合う菌があると思いますので、いろいろ試してみてお腹の調子が ”良い感じ” がするものを継続することをおススメいたします(いろいろと変えることなく、しばらくは同じ種類で継続した方がよいです)。

腸内フローラを整えることを目標にするならば善玉菌がメインとなっている「ミヤリサン錠」や「ビオフェルミンS」をベースとしても良いですし、健康や体調を整えることを考えながら選ぶのであればアミノ酸やビタミン類・ミネラルがバランスよく含まれている「エビオス」や「わかもと」を第一にしても良いと思います。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。