福岡天神内視鏡クリニックブログ

☆彡整腸剤の飲み比べをしました ~腸内フローラを整えるには、どの整腸剤を内服したらよいのか?

おはようございます、医師の秋山です。

本日は、以前から質問の多かった事項に切り込むことにしました。

私は便秘や下痢といった便通異常の改善、ならびに全身の免疫力アップのために、整腸剤の継続内服を皆さまにおススメしています。

「では腸内環境(腸内フローラ)を整えるためには、どの整腸剤を内服したらいいのですか?」

これまで私は、一般的にどの薬局やドラッグストアにある「ビオフェルミンS」をお勧めしていました。実際私も毎日内服するとおなかの調子がよいこともあり、勧めやすかったためです。

でも、本当はもっといい整腸剤があるのではないだろうか?

このような思いで、今回は3つの整腸剤を飲み比べて、味やコストパフォーマンスを調べてみることにしました。

 

*おかげさまでこのページのブログは、のべ数十万人のみなさまにご覧いただいており大変感謝しております。

このページの完全版を2019年3月16日のブログにまとめましたので、お時間がありましたらこちらもご覧ください。

どの整腸剤を飲んだらよいのか ~おすすめの整腸剤

また、もっと徹底的に自宅で便秘を良くしてみたい方には、「自宅でできる便秘外来」もご覧になってください。

自宅でできる便秘外来 ~腸内環境・腸のカタチ・自律神経を整えていく方法

 

1.新ビオフェルミンS 90錠 1日量9錠 ¥851 1日当たり85.1円 (価格ドットコムの現在の最安値を掲載しています)

新ビオフェルミンSは言わずと知れた、整腸剤の代表格。どのドラッグストア・薬局にも置いてあります。

ほぼ無味無臭で、粒も大きくなく飲みやすい方になると思います。

1日3回、3錠ずつ内服すると9錠になり、さすがに手間がかかりますので、整腸剤の内服は全体を通して、1日1回でよいのではないかと考えています。1日1回であれば、1日28円と経済的な負担もあまりありません。

ビオフェルミンSは「ビフィズス菌・フェーカリス菌・アシドフィルス菌」という3種類のビフィズス菌・乳酸菌が含まれており、腸内を善玉菌が優勢となるようなフローラへ整えるのにとても良い整腸剤だと思います。

 

2.強ミヤリサン錠 90錠 1日量9錠 ¥698 1日当たり69.8円

ビオフェルミンSに比較すると、マイナーなイメージの整腸剤です(ひょっとすると初めて聞くかもしれません)が、ミヤリサンの主成分である酪酸菌(宮入菌)は、優れた整腸作用を有しており、実は私たち消化器科の医師たちがピロリ菌除菌時をはじめ、便秘・下痢の改善に多く使用している整腸剤です。

ほぼ無味無臭です。ビオフェルミンSと比較すると、若干粒が大きくなっています。

ビフィズス菌は「ヨーグルト」という1対1対応のイメージありますが、酪酸菌は何に含まれているのでしょうか?

実は酪酸菌はぬか漬けに含まれています。

ビフィズス菌は西欧の菌種であるため、日本人の腸内環境に必ずしもマッチしないことがあります。その分日本人に慣れ親しんだ酪酸菌であれば、無理なく腸内フローラを整えることができるわけです。

さらに乳酸菌の発育を助ける、という役割も担っており、ビオフェルミンSと併用すると、腸内環境改善にさらなる効果を生むことでしょう。

酪酸菌は他にも多くの効能がありますが、別の機会のブログに書きたいと思います。

ビオフェルミンSと同様に、1日1回3錠の内服でよいかと思います。

 

3.エビオス錠 600錠 1日量30錠 ¥700 1日当たり35円

一つだけパッケージが大きくなりました。これで700円。1日1回で内服するなら12円ととても経済的です。

粒は小さいですが、1回10錠と内服量が多くなっています。10錠を正確に出すのも手間がかかります。

風味はビール味です!。ビール好きな方には、朝から幸せな気分が味わえるかもしれません。

エビオス錠は天然素材の栄養酵母(ビール酵母)が主成分です。このビール酵母に、実はさまざまな栄養素が含まれていました。

必須アミノ酸を含めた、アミノ酸・タンパク質がバランスよく補うことができ、さらにビタミンB群・ミネラル・食物繊維まで含まれている優れモノでした。ビール酵母、恐るべしです。

・・・しかしよく見てみると、エビオス錠には乳酸菌・酪酸菌やビフィズス菌は含まれていませんでした。ビール酵母は乳酸菌・酪酸菌やビフィズス菌とは違った作用機序で、胃腸の消化機能を助けているようです。ここの作用機序は勉強したいと思います。また、乳酸菌などの善玉菌を増やす作用もあり、併用するとより腸内フローラが整いやすいと言えそうです。

 

以上、まとめると、新ビオフェルミンS、強ミヤリサン、エビオスは効能・効果に甲乙はつけがたく、むしろ相補い合って腸内フローラを整えることができます。面倒でなければ、併用療法が望ましいと考えています(基本的にクスリではないので、目立った副作用はありません)。

また、1日3回内服は理想ですが、外出先などでの内服は手間がかかります。「1日1回でもいいですから毎日継続する」ことが大切です。数か月から長期間にわたって地味に内服していくと、便通異常だけでなく、免疫力の向上や花粉症の改善といったさまざまな恩恵を受けることができます。

 

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。