こんにちは、医師の相馬です。
今回は話題を変えまして、
「どうしておじさんは、飲食店のおしぼりで顔を拭くのか?」
についてです。どうでもいいことですが、一度医学的(?)に考えてみることにしました。
「飲食店のおしぼりで顔を拭くこと」ですが、女性からはあまり支持されていないようです。
25%の女性が、飲食店のおしぼりで顔を拭けるおじさんのことを”うらやましく思っている”とのデータがあります。
逆に残りの75%の女性は、おしぼりで顔を拭くおじさんを”マナーが悪い” ”不快”と感じているようです。
4分の3の女性から嫌がられているにも関わらず、おじさんはなぜ飲食店のおしぼりで顔を拭くのでしょうか?
おじさん側の理由を代弁しまして、私の意見を申しますと、
「顔を拭くのことがとても気持ちいいから」
が一番にあると思います。理髪店で髭剃りをしてもらう時の温かい蒸しタオルは、何とも気持ちが良く安らぎを感じます。
一度おしぼりで顔を拭くと病みつきになり、毎回出てくるたびに拭くようになります。
他には「顔を清潔にしたいから」
という理由もあると思います。顔面は1日で思いのほか汚れているものです。
ただ清潔・不潔の概念として医学的に考えますと、このおしぼりは必ずしもキレイなものではありません。
日本の飲食店、特に高級料理店ほどこの”おしぼり”は大切にしており、「おもてなし」として重要な位置を占めているといいます。
おしぼりに込められた思いが強いほど、良い料理を出すというメルクマールにもなるようです。
おしぼりがカビ臭かったり、汚れている場合は良い料理は出していないと考えてよさそうです。
ただ袋に入っていないおしぼりは、「誰が触っているのか分からない」点では清潔度が不安になります。
袋に入って一度洗浄・滅菌していたおしぼりだとしても、一度は使用している(トイレやさまざまな場所で使用されたものが一括で洗浄・滅菌されます)ので、使いまわし感はどうしても残ります。
それならば、1回で使い切りの紙おしぼりの方が、清潔度は間違いなく高くなります。
コンビニではこのようなディスポーザブルの紙おしぼりであることが多いです。
ボタンを押すと1つだけ出てくるタイプの紙おしぼりを置いているコンビニもありました。
ただ紙おしぼりですと、高級感はどうしても出すことができません。
「清潔度」と「おもてなしの心」は、一致している飲食店とそうでないところがあるのが現実のようです。
おしぼりにも思いやりをこめて、清潔を重視していれば素晴らしいと思います。
顔の拭きやすさで言えば、明らかに洗って再利用するおしぼりの方が良いです。
紙だと千切れることがあります。
安らぎ感も、再利用おしぼりの方が、断然あります。
”安らぎ感” ”清潔度” それから”周囲の目”。
さまざまな要素を天秤にかけて考えてみると面白そうです。
みなさんは、居酒屋で顔を拭きますか?