福岡天神内視鏡クリニックブログ

疲れはどこからやってくるのか

こんにちは、医師の秋山です。

お盆休みで家族とゆっくり過ごしている方も多いかもしれません。

休みが終わればまた戦いの毎日が始まります。束の間の休息でも疲れを取ってリフレッシュしたいところです。

 

今回は「疲れ」とその対処法を考えたいと思います。

「疲れ」は次の3つに大きく分けることができるといわれています。

1.肉体的な疲れ  2.精神的な疲れ  3.目の疲れ

 

1.肉体的な疲れ

一番分かりやすいと思います。運動をして筋肉や筋膜が疲労している状態です。

対処法:休息を取ることです。しっかりと睡眠を取ることで、1~2日で改善します。

 

2.精神的な疲れ

「会社で大事な仕事が控えている」

「お母さん同士の付き合い、子供のことを考えるとストレスになる」

気が付くと、思いため息をつき、「なんだか疲れているな」と感じることがあると思います。

この精神的な疲れは、どこから来るのでしょうか?

精神的な疲れの原因は「脳」にあると言われています。

「脳」は過度な運動や精神的な悩みなどを、「ストレス」として認識します。

脳はさまざまな指令を出すことで、ストレスから身体を防御しています。

しかし、ある一定以上の処理が必要になると、脳に活性酸素が発生します。

活性酸素が溜まると脳が酸化されていき、脳が本来の能力を発揮できなくなります。

この状態のときに、「精神的に疲れた」と認識するのです。

精神的に疲れているときは、「脳」が疲れている証拠となります。

対処法:脳を疲れさせない、あるいは脳の疲れを取っていく必要があります。

脳の疲れをとるのに一番大切なことは、「睡眠」です。

”少し気持ちが重いかな”、くらいであれば、軽く運動を取り入れてみたり、マインドフルネス瞑想を実践することで脳をリフレッシュさせるのが良いと思います。

”頑張らなければいけないのに頑張れない”

”運動をする、瞑想をする気力さえも起きない”

このような状態は危険なシグナルです。

周囲の人に気づいてもらうことも大切ですが、明らかにパフォーマンスが下がって何もできないときに一番大切なのは、「とにかく眠ること」です。

 

3.目の疲れ

実は、毎日の疲れの原因のほとんどは、「目の疲れ」からきているようです。

外界の情報の90%を目から入手している私たちは、毎日目を酷使しています。

とくにスマホを使っている時間が長い方は、気が付かないうちに「目から」疲労をためてしまっています。

スマホが1つあれば、仕事や日常生活のほとんどができてしまう便利な時代です。

時間を有効に利用するうえで、今後スマホを使わない生活は考えにくいと思います。

今日からは目をストレッチして、癒してあげましょう。

目の疲れは、眼球周囲の筋肉(6つあります)を意識的にストレッチしてあげることで改善します。

①上下左右、斜め(目には斜めから支えている筋肉があります)と視線を10秒ほど維持します。戻します。

②目をギュッと閉じたあとに、思い切り目を見開きます。

まずは1日1回、朝に取り入れてみましょう。

想像以上に目が疲れていたことを知ることができます。

何となく抱えていた疲労から開放され、少しでも日常生活のパフォーマンス向上に役立つことが出来れば幸いです。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。