おはようございます。
当クリニックで胃カメラを受けられる患者さんの半数近くが、胃の辺りの痛みやお腹の張り、胸焼けといった症状を訴えご来院されています。皆さんはこれらの症状はありませんか?
次の12個の症状のうち当てはまるものがある方は、胃食道逆流症(GERD)の可能性があります。
① 胸やけがしますか?
② おなかが張ることがありますか?
③ 食後に胃が重苦しい(もたれる)ことがありますか?
④ 思わず手のひらで胸をこすってしまうことがありますか?
⑤ 食後に気持ちが悪くなることがありますか?
⑥ 食後に胸やけが起こりますか?
⑦ のどの違和感(ヒリヒリなど)がありますか?
⑧ 食事の途中で満腹になることありますか?
⑨ ものを飲み込むと、つかえることがありますか?
⑩ 苦い水(胃酸)が上がってくることがありますか?
⑪ ゲップがよく出ますか?
⑫ 前かがみの姿勢になると胸やけがしますか?
胃食道逆流症(GERD)とは、胃液や摂取した食事などの胃内容物が食道に逆流することにより上に書いたような症状が出現する疾患の総称です。
内視鏡検査を行うと食道に粘膜障害(びらんや潰瘍など)が見られる場合もありますが、粘膜異常は認めず症状だけがあることもあります。内視鏡検査で食道に粘膜障害を認めるものを逆流性食道炎と言います。
もともと日本人には少ない病気と言われていましたが、生活様式の欧米化やヘリコバクター・ピロリ菌感染の減少(ピロリ菌感染の無い健康な胃は胃酸分泌が多いため)により、近年急激に増加しており、今では日本人の約3人に1人が持っていると考えられています。
胃食道逆流症自体は死に直結する疾患ではありませんが、食道癌でも胃食道逆流症に似た症状を認めることもあります。スキルス胃癌の様な進行胃癌が胃食道逆流症の原因となっていることもあります。また、重症の逆流性食道炎は食道癌の原因にもなると言われています。
このため、上記の症状が当てはまる方は、一度、胃カメラを受けることをお勧め致します。
是非一度、当クリニックに気軽にご相談ください。