おはようございます。医師の秋山です。
先日、厚生労働省から、令和2年の都道府県別の生命表が発表されていました。
それによると、
2020年の平均寿命
男性 81.49歳(0.72年↑)
女性 87.60歳(0.60年↑)
でした。5年前と比べると男女ともに半年以上も平均寿命が延びています。
いい傾向ですね。誰でも長生きしたい気持ちはあるのではないかと思います。
また、日本人の死因の第1位はいつものように「悪性新生物(がん)」でした1981年からずっと1位をキープしているんですよね。
今や日本人の3人に1人が「がん」で亡くなってしまう時代ですから、気をつけたいですね。
それでは「がん」の中の部位別死亡率トップ3を見てみましょう。
第1位:肺がん 第2位:大腸がん 第3位:胃がん
となってます。
悲しいことに、大腸がん、胃がんがトップ3に入ってます。これもずっと昔から変わってないです。
さらに、「がん」による死亡確率が高い都道府県を見てみましょう。
男性 第1位:北海道 第2位:福岡県 第3位:鳥取県
女性 第1位:北海道 第2位:福岡県 第3位:青森県
となっています。
なんと、男女ともに福岡県は第2位なんです!(北海道はどちらも第1位ですが)
原因を考えてみました。
健康診断の受診率が低いのではないかと思って調べてみましたが、予想通りの結果でした。
令和2年の福岡県の特定健診の受診率:31.4%(全国平均は33.7%)
なんと福岡県は、九州で一番特定健診の受診率が低いです。
(ちなみに、第1位の北海道ですが、特定健診の受診率は27.0%とさらに低いというデータでした。)
これは由々しき問題です。福岡で診療している私にとって、このデータは見過ごせません。
上述したように、部位別がん死亡率のトップ3に胃がん、大腸がんが入っています。
「胃がん、大腸がんをこの世からゼロにする」
これが福岡院の究極の目標です。
そのためには、皆さんの定期的な胃カメラ、大腸カメラ検査が欠かせません。
今まで内視鏡検査を受けたことがない方、一度内視鏡検査を受けたからもう受けなくてもいいかなと思っている方、ぜひご自身の健康のために、健康診断を受ける目的で内視鏡検査を受けてくださいね。
東京ばな奈をいただきました。最近は米粉でできたものがあるんですね。
グルテンフリーですから、お腹にも優しいです。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。