福岡天神内視鏡クリニックブログ

日常生活に潜む罠 おやつ編

こんにちは、医師の中島です。

 

まだまだ寒い日が続きますね。

外気温が低くなり体温も下がると、体温維持のために、より多くのエネルギーを必要とするため、エネルギー吸収効率の良い甘いものを身体が欲します。

年末年始に普段より甘いものを摂り過ぎた方も多いのではないでしょうか?

私は年末年始といわず、普段から甘いものが好きなので摂り過ぎには注意していますが、特に市販のケーキ、クッキー、ドーナツ、チョコレート、スナック菓子などには有害なものも含まれているので、選ぶ際には原材料表示を必ず確認するようにしています。

市販菓子に含まれる危険な原材料

生活習慣病を引き起こすショートニング

ショートニングの発祥はアメリカで、ラードの代用品として生まれました。名称の由来は「サクサクほろほろ食感」を意味する「shorten」からきています。

市販のお菓子で使用されることの多いショートニングは、植物性油脂、ファットスプレッドなどと記載されていることもあります。

ショートニングとは、主に植物油を原料にした固形の食用油脂です。伸びがよいため生地に混ぜやすく、サクサクしたクッキー、ふっくらとしたケーキやドーナツ、フワッと軽いホイップクリームなど、食感を良くすることができますが、ショートニングを避けた方がいい最大の理由は、トランス脂肪酸が多く含まれているからです。

トランス脂肪酸とは、三大栄養素である脂肪を構成する脂肪酸のひとつで、植物油からショートニングを製造する工程で生じます。

トランス脂肪酸を過剰に摂取すると、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増え、心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクが高まることが指摘されています(WHO、2003年)。そのため、海外では使用が規制されているところも少なくありません。

トランス脂肪酸が引き起こす病気

・心臓疾患(心臓病、動脈硬化、心筋梗塞など)

・アレルギー症状(アトピー性皮膚炎、花粉症、鼻炎など)

・不妊症

・認知機能の低下(記憶力、集中力の欠如など)

 

脳に悪影響を及ぼす恐れもあるアルミニウム

アルミニウムはアルミ缶、アルミホイル、炊飯釜などの調理器具から医薬品や制汗剤、さらには食品添加物として膨張剤(ベーキングパウダー)、着色料、色止め剤(ミョウバン)等にも含まれます。

アルミニウムは血液脳関門を容易に通過して脳に入り込むため、脳の情報伝達スピードを低下させたり、アルツハイマー病との因果関係も指摘されています。

また、解毒作用の高い抗酸化物質の産生を抑制する働きもあるため、水銀などの有害物質の解毒を困難にします。できるだけ「アルミニウムフリー」のものを選ぶようにしましょう。

 

カラフルなお菓子に要注意!

市販のお菓子に使用されることが多いタール色素は、石油由来の原料から作られる着色料で、鮮明な色を出し、退色しにくいという特徴を持っています。現在、食品添加物としては赤色2号、3号、40号、102号、104号、105号、106号、黄色4号、5号、青色1号、2号、緑色3号の12品目が使用されています。赤色2号はアメリカで発ガン性が認められているにもかかわらず、日本では使用されており、さらに赤色40号、102号、黄色4号、5号は化学構造が赤色2号と似ているため、発ガン性の可能性を否定できません。

 

いかがでしたか?

市販の菓子やコンビニの惣菜、加工食品、外食などは便利な一方、知らず知らずのうちに身体に悪影響を及ぼす可能性のある物質を摂り過ぎているかもしれません。

小さなお子様にも気をつけてあげたいですね。

 

週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

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